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はじめに

水石
02 /06 2010

水石とは山水の景情を有する一個の自然石、すなわち山水景情石を短く略してできた言葉だとされています。そんな石を入手するには、河原で探す、水石店などで購入する、あるいは誰かに譲っていただく、などの方法があるでしょう。そして、卓の上に砂の入った水盤を置き、その上に石を据えて床の間などで鑑賞し、日本の美しい自然を連想するのが水石趣味なのです。

つまり一個の石を自然のミニチュアとして楽しむ訳ですが、もともと日本人はミニチュア化が得意な民族とされていました。その好例が日本庭園でありまた盆栽であるといえます。そして水石は、雄大な自然を一個の小さな石にまで縮小することから、ミニチュア化の極限に位置するものと言えましょう。

水石は自然空間のみならず、時間をも縮小させます。遠い昔、地下において熱変成や動力変成の作用によって巨大な岩盤が形成されました。それが地殻変化によって地表に現れ、砕かれて川に落ち、水流にもまれて石同士がこすれあい、硬い部分が残り、軟質な部分が削られ、誰かに発見されて、ようやく水石となるのです。この一個の水石を私たちが手にするまでに、どれほどの気の遠くなるような年月が経過したことでしょう。数千万年に及ぶ地球の営みと大地の変転が、小さな水石の中に凝縮されて、奇跡のように私たちの眼前にある。その奥深さこそが、水石趣味の醍醐味ではないでしょうか。

まずは河原に出て、一個の気に入った石を探すことから始めましょう。もちろんなかなか良い石は見つかりません。でも、きっといつか、山水の景情を表す素晴らしい石に出会えるはず。このブログはそんな私の思いを石の写真や拙い文章で綴ったものです。


産地不詳石

写真の水石は産地不詳ですが、30数年前に交換会で購入したものです。(最初の写真ですからある程度見られる良石を掲載しました)石は加工されていない自然石で、雨宿りの形態を示しています。この石の良いところは、どのように置き方を変えても一定の景が見られることです。


産地不詳石(2)

例えばこのように据えても一個の水石として見られます。

ただ、写真のような石を河原で見つけようとしても、50年前ならともかく、今では非常に難しいと言わざるをえません。私は学生時代に水晶やメノウ、化石などの採集に熱中し、社会人になって水石に移行、6年ほど続けましたが仕事が忙しくなり中断。30数年を経て自由な時間を持てるようになり、昨年10月から新たに探石を開始しました。このため、次からご紹介する水石は、ここ最近酒匂川などの河原において揚石した、良石とは言えないレベルのものが主となってしまいます。ベテランの愛石家からは、こんな石を、と言われてしまいそうですが、手近な川で気軽に探石を楽しむ、準初心者の水石ブログということで、ご寛容願いたいと思います。

ところで、パソコンを得意としない私が恐る恐るブログ開設したのは、水石に関するホームページやブログがあまりにも少ないと思ったからです。Suisekiと入力すれば海外水石愛好家のホームページやブログが数多く見られます。本家本元の日本としては、この現実はさみしい限り。そこで微力ながらも水石関連のブログを開設した次第です。

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酔石亭主

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