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ヒスイの夢、不思議な夢

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02 /23 2010

私がまだ学生だった頃のことですが、夏休みを白馬の民宿で一か月ほど過ごしました。当時の民宿は宿泊代がとても安く、一カ月分で三万円もあれば十分に賄える金額でした。日劇ミュージックホール(今の有楽町西武の場所にありました)という高級ストリップ劇場や建築現場などで働き、必要資金を調達したのですが、今ならちょっとした高級旅館の一泊料金にもならない金額です。

お金を手にした私は、大いに青春を謳歌しようと思い、夜行列車に乗り込みました。列車に揺られ腰が痛くなったころ、夜が白々と明け、前山の背後に鋭い山容の高峰が見え隠れし始めます。それが鹿島槍ヶ岳でした。それから少しして列車は白馬の駅に滑り込みます。駅に降り立つと、どこまでもさわやかな空気が私を出迎えました。
白馬三山の雄大な景観を前に、登山の欲求もぐんと高まり、滞在中何度か八方尾根、白馬岳などに登ったものです。

またその頃には美石趣味にも嵌っていましたので、和田峠のガーネット採集、姫川や宮崎海岸でのヒスイ探しに、民宿を拠点として遠征を試みました。
ガーネットは指輪にできる美結晶を採集できましたが、ヒスイに関しては、多分ヒスイだろうという程度の石しか手に入れることはできませんでした。残念なことに、ヒスイの女王沼河比売(ぬなかわひめ)は私の望みを受け入れてはくれなかったのです。

さて当時、小滝川のヒスイ峡に向かう道の途中に一軒の民家があり、ガラス戸越しに見ると、土間に一抱え以上もあろうかという見事な琅玕(ろうかん)質の硬玉ヒスイが置かれていました。その緑の輝きの素晴らしさは譬えようもありません。本物のヒスイが私に呼び掛けているような気がして、思わずガラス戸を叩き、声をかけてしまいました。

すると家の中から品の良いおばあさんが出てきたのです。そこで、滴るような緑のヒスイを撫でながら、三十分以上もおばあさんの話に耳を傾けました。冬の季節の厳しさや、その間の日々の暮らし、勾玉の形にしたヒスイに針で長い時間をかけ穴をあける作業など、どれも私にとっては耳新しく興味深いものでした。

話も終わり、その民家を後にして民宿に戻ったのですが、自分で良質のヒスイを探せなかった悔しさが潜在意識の奥底に居残り続けたようで、数十年の時を隔ててなお、時たま姫川や宮崎海岸でヒスイ探しをする夢を見るはめとなりました。大概は、何も見つからずいらいらし始めたところで目が醒めるのです。

何十年も前の経験がいまだに夢の中に出てくるなんて、とても不思議ですね。でも不思議な夢は他にもあります。例えば、夢の中で自分が夢を見ていることを知っていて、僕は今夢を見ているんだよ―と話している夢(明晰夢)とか、目が開いて天井を見ているのに、体を起こせない金縛り状態とか、私も何度か経験しています。

夢と言えば、黒澤明監督の「夢」という映画がありました。ストーリーはともかく、その独特の色彩感覚が良かったですね。きっと彼もいろいろ不思議な夢を見たのでしょう。

ところで、私はある日夢を見ていました。夢は私を潜在意識の奥底へと導いていきます。
その入り口はこんな感じでした。
夢

中に入り、黄金に輝く廊下をどこまでも進んで行きます。
夢2

廊下を抜けた先には古い建造物があって、建物の谷間に一人の女性が浮かんでいました。
夢3

彼女のあまりの美しさに衝撃を受け、意識朦朧となってしまいした。そして夢遊病者のようにさ迷い歩き、いつの間にか古びた村の山道へ出てしまったのです。仕方なく道を歩いていると、向うから数人の異形な集団が近づいてきました。驚いてカメラを彼らに向け、数枚撮影したうちの二枚がこの写真です。まるで、千と千尋の神隠しに出てくるような画像です。
夢4

夢5


恐怖に駆られ声を上げた瞬間目が醒めたのですが、後日デジカメの画像をチェックすると上記の画像が入っていました。背景も妙に夢の世界っぽく写っており、やはりこれは夢の中の出来事で、それが知らぬ間にカメラに写り込んだのかも・・・(*_*;

注:これらは決して加工した画像とか、何かのコピーを持ってきたというのではなく、全て私自身が現実に撮影したものです。
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酔石亭主

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