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建物探訪 中村遊郭


酔石亭主は時々建物ウオッチングを楽しむのですが、今回名古屋市中村区の旧中村遊郭に行ってきましたのでご紹介します。場所は地下鉄東山線中村日赤駅を下車し、日赤病院の裏手に広がる、大門町、寿町周辺です。


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旧中村遊郭のグーグル地図画像。

中村遊郭は大正12年に大須から移転したもので、往時は大変賑わったようです。現在は多くの建物が取り壊されてビルや駐車場に変わり、その面影は薄れつつあるものの、土地に染みついた匂いはなかなか消えないもので、他とは異なる風が吹いているように感じられます。

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写真はべんがら亭です。

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べんがら亭玄関口。

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べんがら亭。

妓楼だった旧稲本楼が料亭稲本に変わり、それが閉店してべんがら亭になったようです。中国風というか竜宮のような風変わりな建築物で名古屋の都市景観重要建築物に指定されています。グーグル画像上では上端真ん中の建物です。中庭を四角く囲うかコの字に囲っている建物はどれも旧妓楼ですが、多くの建物のファサードは改変されています。

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松岡です。

松岡はべんがら亭の斜め向かいに位置し、妓楼から料理旅館、デイサービスセンターへと変貌を遂げ生き延びています。ここも都市景観重要建築物になっています。
ところで、玄関棟から横長の棟の間に茶色っぽい壁が見えています。これは何でしょうか?
酔石亭主の推測では、限りなくうだつに近い壁のように思えます。

うだつとは「うだつが上がらない」という言葉で有名ですが、防火壁あるいは商人の富と繁栄を示す装飾として造られたものであり、妻壁が二階屋根の上に出て、壁の上に小屋根を乗せています。
うだつの上がった家は名古屋の場合、有松に2軒、市内古渡町に1軒の合計3軒しかありません。ちょっと以前まで、四間道と宮の渡しの近くに各1軒あったようです。松岡の場合小屋根がないので、残念ですがうだつとは認定できないでしょう。

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古渡町にあるうだつ。

お米屋さんですが、端正なうだつの上がった建物です。このお宅も都市景観重要建築物にすべきですね。

酔石亭主は特にうだつの上がった建物に興味があり、いずれうだつシリーズを始めようかなどと思っています。ただうだつは、関東圏ではまず見られません。袖うだつと言って2階屋根の下に小屋根を載せた壁がある商家なら、川越でも見られ、日本全国ほぼどこにでもあります。しかし、袖うだつをうだつ(本うだつ)とすることはできません。そんな訳で、うだつについて書くには中部、近畿、北陸方面へ出向く必要があり、ぽちぽちやっていくしかなさそうです。

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川越の袖うだつです。明治期のものでかなり装飾的です。

話が飛びましたので、中村遊郭に戻ります。

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長寿庵です。

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長寿庵の大正ロマン的な絵。

長寿庵は民家になっているようですが、建物はさほど改変されていません。都市景観重要建築物に指定されているためだと思われます。

以下の写真は妓楼であった当時の姿を留める建物です。

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現在これらの建物はあちこちに点在している状態です。面として遊郭の都市景観が保存されていたらと思うのですが、もう遅すぎますね。
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