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鎌倉の谷戸を巡る その11


寿福寺を過ぎると鎌倉に現存する唯一の尼寺英勝寺ですが、お寺に関する写真や蘊蓄は既に数多くのホームページ・ブログで取り上げられており、ここでは省きます。一帯はかつて智岸寺谷と呼ばれていましたが、その理由は英勝寺の寺域も含めかつてここには智岸寺があったことに由来しています。
英勝寺を過ぎると左手の崖に二つのやぐらが口を開けています。一つはお稲荷様を祀っており、もう一つは阿仏尼の墓となっています。

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お稲荷様。

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お稲荷様の解説板。

解説板にじっくり目を通しておいてください。隠された意味がありそうです。その追求は佐助ガ谷探訪時に。

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阿仏尼(あぶつに)の墓。

阿仏尼は十六夜日記の著者として有名です。こんな道端に置かれてと思うのですが、昔は舗装道路も線路もなく、智岸寺の寺域内だったのでしょう。
なお阿仏尼の息子が冷泉為相(れいぜいためすけ)で、彼は歌人藤原定家の孫に当たります。
為相の墓は浄光明寺の裏山にありますので次回にご紹介します。
ここから先は扇ガ谷四丁目となり、角を左に折れると、今度は崖に大きな穴が見えてきます。

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大きな穴。やぐらにしては大きすぎますが・・・。

先に進むと谷が狭まって谷戸的な雰囲気となってきます。どん詰まりには智岸寺の伽藍でもあったのでしょうか。

今小路に戻り、海蔵寺方面に向かいます。海蔵寺に向かう途中、左折すると化粧坂に向かう道で、少し先を右折すると別の谷戸に入り込むのですが、まずはまっすぐ海蔵寺を目指します。

この小路はかつて、いかにも鎌倉らしい民家が並び緑に溢れていましたが、道の右側何軒かは新しい家になってしまい、味わいが損なわれました。

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海蔵寺側から撮影した小路の写真です。

海蔵寺は観光客も少なく落ち着いた雰囲気。ですが、お寺の紹介は解説板のみとします。

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解説板です。

日本語、中国語、ハングル、英語で書かれており大変に親切。しかも左下にQRコードがあって、携帯で読み込むと観光課の携帯サイトに直接アクセスできます。至れり尽くせりとは正にこのことですね。

海蔵寺でのお目当ては十六井戸なので、まず井戸の拝観料百円を払って左手に進みます。あれれ、寺の境内から外に出てしまいました。しかし迷う必要はなくそのまま進むと・・・、ありました。隧道です。

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十六井戸の途中にある隧道。

天井部分が抜け落ちそうなのでコンクリート補修が施されています。

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十六井戸です。

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井戸の内部。中は暗くて見にくい。

海蔵寺は谷戸のどん詰まりのように見えますが、実はその裏手にも住宅が結構な数あります。そこで、寺の右手の道に出て坂を少し上がると、また隧道です。扇ガ谷は本当に隧道天国ですね。

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隧道の写真。

四角く切られ、作りが比較的新しそうな雰囲気。その横や上にも穴が掘られています。

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隧道と海蔵寺の写真。

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隧道近くのやぐら。額縁的でかつ水切りもあり丁寧に作られています。

海蔵寺を後にして、寺に行く前にあったもう一つの谷戸へと入っていきます。道の右手には鎌倉野菜の畑。その奥にもやぐらが・・・。

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やぐらです。

どんどん進むと、ここも結構な住宅街。まっすぐ進めば墓地になるので、左側に回り込みます。ありました。幾つものやぐらです。

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やぐら。入口は壊れかけた板扉で閉じられています。

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このやぐら異常に入口が狭いですね。

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やぐら内部。

中をのぞくと高棺座らしきテラスも見え、左に穴が続いているような雰囲気も。水が溜っていますので中には入れません。(溜っていなくても入りませんが)
一体全体どんな目的でこのやぐらが掘られたのでしょう?人を安置するには狭すぎます。赤ちゃんのお墓だったのか、あるいは武士が飼っていた犬を供養したとか・・・。謎です。これ以上先はないので、もと来た道を戻ります。

            -鎌倉の谷戸を巡る その12に続く-
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