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日本人の特殊性の謎を解く その4

日本人の特殊性の謎を解く
06 /20 2010

前回で日本には謎の実体が封印されていると指摘しました。謎の実体を隠蔽するには、かなり高度で複雑な仕組みが必要となります。では、どんな仕組みが必要でしょうか?日本国と日本人の中心は空洞だから、それがないように見せかける仕組み―つまり天皇制―が必要となるはずです。

この制度によって、実態はともかく、日本には中心があると思えるようになりました。これがないと日本人は生きられない。従って、武家が権力を奪取しても、アメリカに負けても、天皇が日本の中心に存在するというシステムは揺らぐことはありませんでした。この天皇を支えるのが官僚群です。官僚が徹頭徹尾他律的で集団主義的なのは、空洞を隠すシステムの上位に置かれているからです。ここが崩れると、日本全体が崩壊の危機に直面するでしょう。

次の仕組みは農村に見られます。つい最近まで、日本の農村は閉鎖的な村落共同体でした。ムラの境界には道祖神が置かれ、ムラ内部は一種の結界となり、ウチとソトは明確に区別されます。一方韓国の場合は、同じ稲作農耕民であっても、ムラの構造は開放共同体。日韓で稲作農耕民と村落共同体の部分は一致しますが、ムラの形態は大きく異なるのです。

日韓のムラに関して共同体という部分で普遍性はあっても、閉鎖共同体である部分は人為的なものや、作為がありました。でも、そのようにした目的は何でしょう?

村が閉鎖共同体なら、村人は何事であれ外に対して興味を抱くことがありません。しかも共同体内部は極めて煩雑な儀式や儀礼、行事で固められています。これは彼らの意識を外に向かわせないための仕掛けでしょう。ですから、ムラは誰かの手によって意図的、作為的に閉鎖共同体とされたと考えられます。

けれども、仕掛けはそれだけではありません。空洞構造に日本人の意識が向かわないよう、巧妙極まりない手が打たれているのです。そんなことが可能なのか、と思われるかもしれません。もちろん可能ですし、少し説明すれば誰でも知っていることばかりです。問題は、誰もそれに気付かないこと。いや、気付かないように仕向けられていることなのです。

そこで、日本人の最も重要な特性を考えてください。多分、無私の心ではないでしょうか。日本人の心性の究極は、無私の心。己を虚しくして、自分が帰属する家、会社、国家のために尽くす。戦時中であれば滅私奉公ですね。

自分を無化した状態では、意識が空洞構造に向かうことは絶対にありません。こうして、自分をなくすることが日本人にとって究極の価値観となり、最終の到達点とされてしまったのです。で、それ以上は何もない。だから日本人は無宗教で、無思想で、主義主張のない国民だと、外国人の目には映ってしまうのです。

日本人にとって、無私が全ての、究極の到達点であるのは実に都合がいいはず。自分の内実が空洞であると知ることもなく、無私である(=空洞を認識できない)のが最大の価値になりますから。よって、日本人が空洞の存在に目を向けることなど絶対にありません。遠い昔、日本人はそのように仕向けられてしまったのです。

日本人にとってウチは家族であり、守るべき仲間であり、一方ソトは排除すべき敵になります。この日本的な家族主義、ウチとソトをアジアにまで拡張したのが大東亜共栄圏構想です。大東亜共栄圏を極限にまで拡大した姿が、宇宙アニメで一世を風靡した『宇宙戦艦ヤマト』です。

我々日本人は、家族のために、会社のために、国家のために、地球のために、自分たちの宇宙のために、言い換えればウチのために、悪(ソト)と戦って死ぬのです。これは日本的な美しい心性の発露であり、他律的な価値観とそれに伴う潔い死こそが、日本的心性を代表するものとされてきました。しかしこれを酔石亭主流に言うと、日本人はその空洞構造故に、他律的に死ぬことに最大の価値を見出す―となります。

その意味は、空洞構造の実体へと日本人の意識が向かわないよう、極めて強力な呪(=呪縛)がかけられている―ということです。自分が無私に到達した段階では、直ちに喜びを伴って自己を消滅させる心性が起動するように仕掛けられている―としか考えられません。

無私で純粋な日本人の心性。しかしその裏には、見えない意図に沿って作為されたものがあったのです。

この仮説が正しいとすれば、日本人は後催眠をかけられた民族のように見えます。無私になった段階で、その奥に隠されているものが探索されないよう、日本人総体に対して何かが仕組まれているなんて、少し背筋が寒くなってきませんか?

では、どんな作為かご説明しましょう。日本が閉鎖共同体にされたということは、空間領域が閉鎖され封印されたことを意味します。日本人の中心が空洞で意識に対する仕掛けがあるということは、心的領域の封印を意味します。それが現在まで続いているということは、事態が時間領域にまで及んでいるということです。

空間領域、心的領域、時間領域が、言い換えれば、人間の存在する全領域が、日本では封印されている。これが、謎の実体を隠蔽する壮大な仕掛けなのです。

遠い昔、誰かが、日本人から目をそらさせなければならない謎の実体を封印し、見えないようにしました。これがマインドコントロールです。意図的、作為的なタブー形成により、ある存在が無意識裡に抑制され、知覚意識に昇らず、主観的には見えない状態となったのです。それは、意識の中心部が空洞化されたことを意味しています。

自分の中に空洞があれば、自律が普遍的な世界では自己を存立できず、日本人はその世界を閉じて反転させました。そこが特異点となって、他律的集団主義という新しい世界を開き、特異な閉鎖的システムを極限にまで発展させ、1980年代には世界最強の経済国家へと自己展開を果たしたのです。

『旧約聖書』創世記の謎を解く その5で、世界には物質世界、生命の世界、心の世界の三つの世界が開かれている、しかし心の世界は、開かれるべき世界の最終段階ではない、この日本で次の世界が新たに開かれた、と書いたはずです。

ここで説明したことが、実は日本で次の世界が開かれたことの内容だったのです。第四の世界ということですね。全体を再整理すれば、

一、宇宙の開闢。物質世界が開ける。自己展開。銀河系などの宇宙の形成。
二、生命の発祥。生命世界が開ける。自己展開。多様な生物の形成。
三、人類の発祥。心の世界が開ける。自己展開。文明の形成。
四、日本人の発祥。他律的集団主義の世界が開ける。自己展開。日本人の特殊性の形成。


となるでしょう。

誠に信じがたいことですが、宇宙の開闢や人類の発祥と同じ構造の進化(相転移)がこの日本で、私たち日本人に起きていたのです。しかもこれは、極めて高度な心理操作によるものであり、偶然起きたものではありません。では、一体誰が何の目的で、いつ日本人にそのような仕掛けを施したのでしょう?

その謎を解明するには、当然のことですが、世界史を含め日本の歴史の深層に迫る必要があります。次回以降は、日本人が特殊な性質を持たされるに至った秘密を、歴史の中から探っていくこととします。

         ―歴史に秘められた謎を解く その1に続く―

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酔石亭主

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