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明日への不安


先日のG20において各国の財政赤字削減について議論がなされました。2013年までに財政赤字を半分に減らすことが各国に義務付けられたのですが、日本だけは例外扱いとされたのです。随分やさしく扱われたと思いがちですが、そうではありません。

日本国債の95%が国内で消化されており、たとえ国債の重みで日本が潰れても、世界に与える影響は少ないという観点から、まあ放っておこうという結論になったのでしょう。(やや厳密に言えば国が潰れることはなく、その国民のお金が消えてなくなると言うことです)

携帯のガラパゴス化がよく言われていますが、国家の財政までもガラパゴス化していたのです。

日本の借金の多さには呆れるばかり。けれども、現在の財政状況を改善する抜本策はいまだに取られていません。借金が1,000兆円あっても、バランスシートで見れば資産項目が700兆円あるから大丈夫、との楽観的意見もあります。

しかし、飛行機が来ない空港や巨大釣り堀と化した港湾にそのような資産価値があるのでしょうか。スパウザ小田原は450億円もかけて建設されましたが、売るときはたったの8億円でした。700兆円の資産の実質価値は、売却が必要となる時点でがくんと目減りするはずです。

社会保障制度は揺らぎつつあり、財政状況も芳しくなく、少子高齢化は急速に進み、景気も一向回復する見通しがない現状、私たちはどうしたらいいのでしょう。そう問いを発しても、政治家や官僚から的確な答えが返って来ることはありません。単に消費税を10%に上げるといった話があるだけです。

国家運営(地方も含む)における総収入と総経費をきちんと分析し、その中で何をどう減らし、あるいは増やし、成長率を何パーセントで見た場合、3年後、5年後、10年後、日本がどのような姿になっているのかを示した上で、だからこうしますという提案が必要なはずなのに、それがすっぽり抜け落ちているのです。

なぜ政治家や官僚は現状分析に立脚した施策を提示できないのでしょうか?多分、彼らだけでなく、私たち自身にも、恐ろしい現実を直視できず目をそらしておきたいという意識が働いているのです。私たちの中には、嫌なことからは目をそむけていたい、見ないでおきたい、という心理的傾向が間違いなくあります。

それを無意識裏に感じ取っている政治家や官僚は、絶対に真実を伝えるべきではない、と考えているのでしょう。日本人はパニックを起こしやすい民族だからそっとしておこうと思っているのかもしれません。

しかし世界に目を向けると、私たちとは比較にならないほど苦しい毎日を送りつつ、明るく生き抜いている国民はごまんといます。

なぜ私たち日本人だけが閉鎖社会の檻の中で、重苦しい気分を抱えながら生きているのでしょう?

日本人はセロトニン・トランスポーターという不安遺伝子を欧米諸国の人たちよりはるかに多く持っています。そのせいでちょっとしたことにも不安を感じやすいという部分はあるのですが、ではなぜ日本人は不安遺伝子を多く持っているのでしょう?

遺伝子であるならそれは遠い先祖から受け継がれてきたものだ、という答えでは答えになりません。ある特殊なものが存在している場合、その背後には必ず何らかの理由があるからです。

不安遺伝子の多さは日本人の性質に影響を及ぼしています。だとすれば、不安遺伝子の問題は日本人の特殊性ともリンクしてくるはず。ここにも大きな謎が横たわっているのです。酔石亭主としては、いずれこの謎解きにも挑戦したいと思います。
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