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鎌倉の谷戸を巡る その22

鎌倉の谷戸を巡る
07 /10 2010

今回は、鎌倉の地名由来で訪問した浄妙寺を別の角度から取り上げます。浄妙寺の右手脇の坂を登ると鎌足稲荷神社でした。

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神社よりの眺望。

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その戻り道で…。猫ちゃんに睨まれてしまいました。

浄妙寺の境内に戻り、左手のお抹茶を頂ける喜泉庵の脇を登っていきます。

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喜泉庵です。白砂の庭がまぶしい。

右側は墓地となっていますが、さらに登っていくと、左側に突如としてパラソルとテーブルが置かれた洋風の空間に出ます。ここは石窯ガーデンテラスの外庭。鎌倉のお寺には似つかわしくなさそうな開けた光景ですが、場面の一瞬の転換に、鎌足がどうのこうのとあれこれ考え込んでいたこちらの意識も、さっと転換させられてしまいます。

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外庭から目を転じると、立派な洋館建築が…。

この洋館、元々は大正時代に建てられた古い邸宅とのことで、興味もそそられます。喉も乾いたことですし建物の中に入ってみましょう。

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洋館のアプローチから見た外庭。

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洋館のエントランス。

室内は冷房が効いているのですが、オープンテラスの方が風を感じられそうで、そちらの席に向かいます。

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室内から外を。

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オープンテラス。白いパラソルが並んでいます。

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パラソルと庭。

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庭から見た洋館。

ねっとりした暑さはあるものの、空の広がりと庭の緑、木々の向うの山々しか視界に入りません。耳には、風がそっと揺らす木々の葉音や鳥の鳴き声が届きます。アイスコーヒーをオーダーし目を閉じると、あたかもバリ島のリゾートにいる気分。

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こんなスペースもあります。

もう15年以上も前になりますが、酔石亭主はアマンダリ、アマンキラ、アマンプリ、ダタイなどいわゆるアジアリゾートに行く機会を持つことができました。アマンキラのエントランス越しに見る海の絶景、アマンダリの、アユン川の渓谷に浮かぶようなエッジレスプールの光景に衝撃を受け、逆に日本のリゾートと称するものがいかに貧弱な存在であるかを思い知らされたものです。当時はまだ日本人ゲストも少なく、デッキチェアーに寝そべり優雅な時間を過ごすことができました。

日本のリゾートが同じレベルに達するのはいつになるのかと思っていましたが、まだまだのようです。優れたリゾートにするには、取り巻く自然と一体感のあるグランドデザインが必要なのですが、そんな場所がないという問題もありそうです。

しかし日本には古来より借景という手があったはず。NHKでも放映されていましたが、京都東山の別荘群は街中にあってもそれを感じさせず、自然に包まれたような風情は日本文化の粋を見せています。もちろん別荘の維持管理には莫大な費用と手間がかけられ、自然に見せていますが実際には徹底的に手が入ったものです。手が入ったものなのに、自然なように見せるところが何とも凄いですね。

酔石亭主は、別荘群の一つである野村別邸碧雲荘に海外のお客さんを案内したことがあるのですが、彼らはお寺にはさほど興味を示さなかったものの、この日本庭園には目を輝かせていました。(注:通常中には入れません)

野村別邸碧雲荘:野村財閥の創立者である野村徳七が近代最高の造園家小川治兵衛に作庭させたもので、建築物は数寄屋大工の北村捨次郎を起用。国の重要文化財に指定されています。

すっかりくつろいだ気分になって、浄妙寺を後にしました。

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本堂側から山門をパチリ。

              ―鎌倉の谷戸を巡る その23に続く―

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酔石亭主

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