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学校教育に思うこと


最初にお断りしておかなければならないのですが、酔石亭主は現在の教育現場を自分の目で見ている訳ではなく、先生のご家族から聞いた内容、テレビ、ネット、新聞などで得た情報などを元にしてこの記事を書いています。従って的外れな部分もあるでしょう。ただ、部外者の意見も何らかの参考になるかもしれないと思い、あえて書いた次第です。

学校教育に関してまず驚かされるのは、うつ病など心の病に苦しんでいる先生が多いということです。モンスターペアレントの存在がそうさせているのでしょうか?この問題を最初に解決しなければ、どんな教育理念や指針を出しても意味がないのでは、と思えてしまいます。

小学校においては、先生は担任として一つのクラスの面倒を全て見なければならないのですが、これは企業的視点で言うと、企画開発、製造、販売、総務、苦情処理のあらゆる部門を、一人の人間が、社長としてまた事務処理係として残らず対応しているのと同じことです。

スーパーマンでもない限り、全部の懸案にきちんとした対応ができるはずはなく、問題を抱えたまま真面目な先生は常に悩み、結果心の病にかかってしまうことになります。それは生徒や親の心理にも影響を及ぼし、学級崩壊・モンスターペアレントなどの悪い方向に繋がっていくでしょう。

この問題の対応は一つしかありません。機能分担をするということです。病院など医療現場でも同じなのですが、医師が一人で何でもこなさなければならず、過大な負担が医療崩壊を招いています。教育現場でもこれと全く同様の事態が起きていると考えられます。つまりこれは、システムの問題なのです。

教師は生徒を教え、指導することだけに専念し、雑務や実務は別の担当者が担い、苦情処理は専門のエキスパートを置く。このようにすれば精神的にはずっと楽になるはずです。実際ビジネスの現場でも優秀な実務者がいれば、事務効率は飛躍的にアップし、営業の業績向上に繋がります。この種の組織運営を教育現場にも取り入れれば、問題の多くは解決するのではないでしょうか。

既に一部で行われているようですが、各教師が担任としてクラスを持つにしても、授業は教師の得意分野に絞り、学年の全クラスを対象にして行えば、複数の目で生徒を見ることができ、問題の早期発見・対処にも繋がるでしょう。また特定の先生が孤立することもなくなります。

人材が追いつかないと思われるかもしれませんが、事務担当者や苦情処理係は教員免許を持たない方でも勤務できるようにすれば何ら問題ありません。一般公募により優れた人材を数多く集めることができるでしょう。

しかし、これで学校教育の問題が解決する訳ではありません。真の問題は別にあります。

詰め込み教育や画一化した教育をやめ、子供たちの個性を伸ばすことを目的にゆとり教育が導入されましたが、学力低下により批判を浴びて廃止することになりました。なぜゆとり教育がうまく機能しなかったのか、そこには学校教育を考える上での根本の問題が潜んでいます。

というか、これは学校教育にとどまらず、日本国全体の問題として存在しており、問題点は『日本人の特殊性の謎を解く』にて既に提起しています。

これは、仮に上述した対策を執ったとしてもなお、未解決な問題が残っているということを意味します。

ゆとり教育は子供を型に嵌めるのではなく、彼らの個性を伸ばすために始まったはずです。それがうまく機能しなかったのはなぜでしょうか?それは日本人が、自分の中に自己を律する原理を持っていないからです。

言い換えれば私たち日本人は自分がありません。自分がない状態では収拾のつかない大混乱に陥ってしまうから、絶対壊れないような強固な組織を構築し、その中に身を置いて自己を保持するしかありませんでした。

すると組織が絶対のものとなってしまいます。だから組織のルールから外れないよう個々人に強力な圧力を加え、確固とした組織の中で自己を存立させるようにしてきたのです。つまり、組織や集団とそれを保持するためのルールがないと、私たち日本人は自己を存立させられないのです。

過去の学校教育においては、道徳教育、詰め込み教育、画一的な指導により子供たちを枠に嵌め、型の中で縛ることにより、何とか教育現場を保持してきました。それらをゆとり教育で取り払ってしまい、教師、子供たちのいずれにおいても、原理・規範のない自分がむき出しになってしまったのです。結果、教育現場は混乱し、収拾がつかなくなって、学級崩壊へ突き進む事態を招きました。

この例は、型に嵌め枠に嵌めないと自己を存立できない段階で、個性を発揮させようと自由にさせれば、混乱を招くだけという事実を物語っています。己を律する原理を持たないまま放りだされたら、何をどうしたらいいのかわからなくなってしまうのです。

問題の根本的な解決は、反転している他律的集団主義の意識構造を、世界では普遍的な自律的個人主義に再反転させて、普通な状態に戻すことです。しかしそれができない現状では、どのような教育理念、指針を策定してもほとんど有効性がありません。ですから次善の策としては、過去の、型に嵌める教育でぎりぎりと縛りあげるしかないと言えましょう。

では問題を根本から解決するにはどうしたら良いのでしょう?問題の解決は、そう簡単ではありません。日本人が反転した意識構造を持っていることは、以前書いたように、憑き物に憑かれたのと同じ状態にあることを意味しているからです。

ですから、考え方や意識を変えるだけでは問題の克服はできません。その状態から脱するには、心を呪縛している実体に光を当て溶かす必要があるからです。言い換えれば、日本人の意識構造がなぜ、どのようにして反転したのかを明らかにする必要があるのです。

酔石亭主のブログでは今後ともその謎を追及していく予定です。現時点では個々の問題を取り上げているのですが、意識の中では体系的に進めているつもりですので、後になれば全体がリンクしてくるはずです。ですから、内容がトンデモだとか、自分の問題意識とは異なる記事だと思われても、是非時々はご覧になってくださいね。
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