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水石と鞍馬砂

水石
11 /21 2010

水石を水盤で楽しむ場合、砂が必要なのは言うまでもありません。ところが、今まで水盤に敷いていた砂は、ホームセンターにて購入した代用品でした。養石のため外に出している場合ならともかく、水石の席飾りと言う観点から考えると、間違いなく罰点ものです。

席飾りには、一定レベルの卓、水盤、軸、添え物、砂が必要ですが、全部揃えるとなるとなかなか厳しいものがあります。そこでまず、水石用として良く用いられる鞍馬砂を購入し入れ替えてみました。写真の石は既にご紹介した段石です。

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段石。

馬子にも衣装と言う訳ではありませんが、一段と石の品格が増したように思えます。ただ酒匂川石の場合、鞍馬砂の使用には若干の問題があります。それは酒匂川石の色彩がやや薄く、一方鞍馬砂はかなり濃い茶色であるため、石が砂に負けてしまいそうになることです。

色彩が薄いという点を的確に説明しにくいのですが、例えば瀬田川石では少し乾拭きするだけで、黒々とした光沢が表面に出てきます。ところが酒匂川石の場合、そうした光沢が出るのは稀で、黒に近い石でも色が奥に引っ込んでいるような印象を受けるのです。

写真に撮ると一目瞭然で、瀬田川石は石の黒さがそのまま出るのですが、酒匂川石の場合、蒼黒の相当黒みが強く見える石でも薄ぼけて写ります。よって酒匂川石を水盤に据えて飾る場合、水で濡らすしかない訳です。石が乾くにつれて、その様相は刻々と変化を見せますので、それを楽しむのが酒匂川石と言うことになりそうです。ただ石だけでなく、砂にまで乾いた部分濡れた部分が出るのが困りものです。

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この写真も酒匂川石です。

酒匂川石としては比較的黒みの強い蒼黒で、前面がかなりえぐれ雨宿りの形態を示しています。なお画像をクリックして拡大画像とした後、もう一度クリックいただくと最大画像になります。

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酔石亭主

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