呪術都市鎌倉探訪記 その7
洲崎古戦場碑も見終わりましたので、ちょっと違う場所に立ち寄ります。目的地は笛田で、ここには日蓮宗の仏行寺があります。
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グーグル地図画像。
笛田は広い谷戸的な地形となっています。寺は湘南深沢駅からはほぼ真南に当たり、行くのには相当不便な場所と言えるでしょう。この寺が鎌倉の中心近くにあれば、さぞ多くの観光客を集めるものと思われます。

仏行寺の石柱です。

寺のお庭です。
山の断崖を利用して見事な庭が造園されています。春には断崖に植え込まれたつつじが咲いてとても綺麗だそうです。

もう一枚。
断崖には小道が付けられており登ることができます。

登り口にやぐらがあります。

途中には供養塔が置かれています。
享保や元禄年間のものがあり、時代を感じさせます。さらに登り途中から見下ろすと、道が狭いだけに結構怖そうに感じられます。

山の途中から見下ろした庭園。

笛田の谷戸全景。
谷戸と呼ぶには広すぎるかもしれません。それにしても住宅が建て込んでいます。山頂には源太塚という塚もありますが、今回は立ち寄りませんでした。
仏行寺の拝観(100円の拝観料が必要です)を終え戻ろうとしたのですが、大きな鳥居がさらに奥側に見えました。何だろうと思い行ってみると、三嶋神社です。こんなところに大きな神社があるとは知りませんでした。神社は大庭景親が再建したもので、以前は仏行寺に属していたようです。

大鳥居です。
急な石段を登ります。

石段です。
手前に中央を丸くくり抜いた石があります。古い鳥居の基礎だった石と思われます。茶色っぽい方が古い鳥居で、白っぽい方が新しそうです。白っぽい石の右横には鳥居の柱が置かれています。過去を想像できる遺物と言えるでしょう。

社殿。
三嶋神社も見終わりましたが、笛田には三軒も茅葺屋根の民家があります。建物好きの酔石亭主としては見ない訳にはいきません。

茅葺農家です。
ここ数回の記事で寄り道しすぎましたので、次回は北鎌倉の安倍晴明を見ていきましょう。
―呪術都市鎌倉探訪記 その8に続く―
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