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呪術都市鎌倉探訪記 その12


前回晴明井戸について書きましたが、調べてみると、北鎌倉では最近になって台や小袋谷などに数多くの自噴井戸があると判明したそうです。これらは北鎌倉の自噴井戸群と称され、明治から昭和にかけて上総掘りで掘削された自家用の自噴井戸とのこと。安倍晴明は北鎌倉の湧水の豊富さに最も早く着目した人物なのでしょう。

安倍晴明の痕跡はもう一カ所あるのですが、その前に浄智寺を訪問します。この寺は、北条時頼の3男北条宗政の菩提を弔うために創建されました。弘安6年(1283年)のことです。鎌倉時代の浄智寺は壮大な規模を誇っていたようですが、現在は小規模な薄暗い雰囲気のお寺です。

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茅葺屋根のお堂と蝋梅。

境内奥へと入っていきます。酔石亭主好みの小さな隧道がありました。

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隧道です。

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隧道を抜けると洞窟の中に布袋像が鎮座しています。

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横井戸もありました。

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横井戸内部。狭く奥深い雰囲気です。

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竹林の奥にはやぐらがあります。

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薄暗く、崖の上からは水が滴り落ち、供養塔が並んで結構怖そうな雰囲気が漂っています。

浄智寺を後にして、踏切から建長寺手前まで歩きましょう。

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途中にある長寿寺の苔庭です。簡素な美しさがあります。

建長寺の道路を挟んだ向かい側に第六天社があります。

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第六天社解説石板。

建長寺の四方鎮守の一つが第六天とのことです。江戸時代の毘沙門天像などが安置されているとのことですが、2006年、これらの像は何者かによって盗み出されました。

像は多分、海外にでも売り飛ばされたのでしょう。ネット上で英文にて盗難の告知をすれば、どこかで出てくる可能性もあり、そうした手を打っていただきたいと思います。いずれにせよ、盗んだ人間には必ず天罰が下るはずです。

こうした不届きな輩がいるためでしょうか、石段は厳重に封鎖され社を見に行くことができません。石段を鉄柵のあるところまで登ります。すると途中に安部清明大神碑と刻まれた石碑がありました。

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石碑です。これも新しそうです。

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もう一枚。

この場所と安倍晴明はどう関係するのでしょう?現状では何もわかりません。第六天とは解説石板によれば他化自在天とのことで、方位神だからでしょうか?しかし、第六天は建長寺の四方鎮守の一つであり、安倍晴明よりずっと時代が下ります。

安倍晴明との関係が不明なまま鎌倉の中心域に入ります。

初代征夷代将軍である源頼朝は大倉幕府を開きました。その位置関係を電子国土画像で示します。

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電子国土画像。赤で囲った[1]が大倉幕府の大ざっぱな位置です。

現在の清泉小学校がほぼ大倉幕府の敷地に重なります。周辺には東御門や西御門と言った地名が残ります。

東御門は(ひがしごもん)ではなく(ひがしみかど)と読みます。かなり気になるのですが、西御門、東御門の御門と帝は同じ(みかど)であり、安倍晴明の安倍氏は土御門氏です。この命名の仕方に陰陽師の影響が見られます。幕府の敷地四隅の二つが上記のように呼ばれ、以前は当然のことながら北御門、南御門があったことになります。

大倉幕府所在地の四隅や鎌倉は悪霊や疫病の侵入を防御する必要があり、そこに陰陽師の活躍する場が出てきます。

             ―呪術都市鎌倉探訪記 その13に続く―

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