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特異な日本の地質構造

大震災と原発事故
03 /15 2011

10時30分ごろ最悪の場所で地震が発生しました。富士宮市が震度6強で最も大きく揺れたようです。この場所こそが、フィリッピン海プレートの北米プレートとユーラシアプレートに対する沈み込み口に当たります。以下の内容は明日早朝に記事をアップする予定だったのですが、この地震を受けて急きょ本日に変更しました。十分な警戒が必要です。

東北地方を襲った大津波に関して、各地から悲惨な報告が届いています。つい先日まで人々の様々な暮らしがあった町や集落が、一瞬にして壊滅的な打撃を受け、跡形もなく流し去られてしまいました。残るのは夥しい瓦礫の山のみで、目を覆わんばかりの惨状です

また原子力発電所の放射能漏れも大きな懸念要因です。チェルノブイリ原発のような事故にまで事態が拡大すれば、300km離れた場所でも高濃度汚染地域となってしまうからです。そう思うと不安が募りますが、日本の原発はロシアのものとシステムが異なるので、あのような惨事には至らないとされています。いずれにせよ、これ以上事態が拡大しないよう祈るばかりです。

今回の惨事で私たちは、確固としていたはずの日常と便利で文化的な生活が、プレート運動の一撃によりなす術もなく崩れ去るのを骨の髄まで思い知らされました。

しかしよくよく考えてみれば、確固としているはずの大地でさえ、地球の視点で見ればリンゴの皮一枚の厚さしかなく、内部は高熱のマグマが渦巻いているのです。常に不安定な状態にあるのが、私たちの本当の姿ではないでしょうか?

加えて日本は、世界的に見ても極めて特異な地質構造の上にあります。

日本列島は、太平洋プレート、北米プレート、フィリッピン海プレート、ユーラシアプレートの収束境界上にあり、世界の主要なプレートが日本で集中的にせめぎあっています。

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電子国土画像。赤い線がプレート境界を示しています。

画像上で線引きしたプレートの位置は極めて大ざっぱなものです。以下の説明は文章ですとややこしく感じられるので、画像を参照しつつお読みください。

東北沖の赤線東側が太平洋プレートになり、西側が北米プレートで、東北日本は北米プレートの上に乗っています。今回の大地震は太平洋プレートが北米プレートの下に潜り込み、プレート同士の衝突のひずみが拡大、そのひずみに耐えきれず北米プレートが跳ね上がって発生したものです。

北米プレートの南にはフィリッピン海プレートがあって、火山島を日本列島に押し込んでいます。伊豆半島は、このプレートに乗って南から移動した島が、本州に衝突してできたものとされています。

このため、ひと続きだった南海トラフは伊豆半島により分断され、相模湾側が相模トラフ、駿河湾側が駿河トラフと呼ばれています。

伊豆半島の西側と東側はいずれも、駿河トラフと相模トラフというフィリピン海プレートの沈み込み口が、八の字状に半島を挟み込む構造になっているのです。

そして房総・伊豆沖において、三つの赤い線が会合しています。この地点は、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、相模トラフが会合する海溝三重点(トリプルジャンクション)です。

海溝三重点は、太平洋プレート、フィリッピン海プレート、北米プレートの会合する三重点でもあります。

一方、西南日本はユーラシアプレートの上に乗っています。

太平洋プレートは北米プレート及びフィリッピン海プレートの下に沈み込み、フィリッピン海プレートは北米プレートとユーラシアプレートの下に沈み込み、北米プレートはユーラシアプレートに日本海で沈み込んでいます。

このように三つ巴、四つ巴の複雑なプレート構造を持つのは、世界中で日本だけです。

さらに、伊豆半島北端部富士宮近辺で、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリッピン海プレートが会合し陸上三重点となり、日本にある二つの三重点(海溝及び陸上三重点)は相模トラフで接続しているのです。これらはいずれも、プレートがそこに収束する収束型三重点となります。

加えて日本には二つの巨大構造線が存在しています。

既にご存知の糸魚川(いといがわ)・静岡構造線ですね。これは新潟県糸魚川と静岡を結んだ巨大断層で、この構造線によって日本列島は東北日本と西南日本に分けられます。そして構造線の東北側が北米プレート、南西側はユーラシアプレートの上にあるのです。

次が中央構造線です。中央構造線は茨城県鹿島から、諏訪湖を経て渥美半島、紀伊半島、四国を貫き、熊本県へと至る大断層です。

中央構造線と糸魚川・静岡構造線は諏訪湖で交わっているのですが、中央構造線が糸魚川・静岡構造線によってすっぱり切り裂かれています。このため、中央構造線は茅野から岡谷まで約十二キロもくいちがっているのです。これによってできた窪み(プルアパートベーズン)が以前にも取り上げた諏訪湖です。

同様の構造を持つ湖がアフリカ大地溝帯北端部に位置する死海です。そして人類発祥の地であるアファール三角地帯もまた、発散型(それぞれのプレートが分離しつつある)プレート三重点となるのです。

遠く離れたアフリカ・イスラエルと日本の似通った大地の構造こそが、本ブログで取り上げたすべての謎の根源にありました。詳しくはカテゴリ「人類進化の謎を解く」から「秦氏の謎を解く」をご参照ください。

極めて特異な地質構造を持つ日本において、大地震は避けられない宿命でもあります。しかしそれは再生への契機となり得ます。死と再生は本ブログの主要テーマの一つでもありました。大地溝帯の大地がもたらす死と再生(=人類進化の謎)は、秦氏によってもたらされた日本人の死と再生(=日本人の特殊性の謎)へと連結するものだったのです。

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酔石亭主

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