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大震災と生存本能


世界最強の堤防をもなぎ倒して押し寄せる津波は、一瞬で多くの命を奪い去りました。でも一方で、多くの方が奇跡的な生還を果たしています。どんなことをしても生き延びようとする強い意志がそれを可能にしたのでしょう。

そうした姿に感動しつつ、心の中に生存本能という言葉が浮かんできました。人間のみならずあらゆる生物は生存本能(保存本能)を持っています。全ての生物に共通するこの本能は、実は人間存在の本質へと至る最初の扉でもあります。今日はその扉を開き、改めて人間について考察してみたいと思います。

生存本能と聞くと、多分三大欲求に連想が進むと思われます。子孫を残したいと言う欲求=性欲。栄養を取り入れ、体力を維持する欲求=食欲。休息をして体力を維持する欲求=睡眠。この三つが生存本能の基礎になっている三大欲求とされています。

三大欲求のうち、食欲と睡眠欲は誰でも理解しやすいものです。これらと正反対に最も厄介とされているのが性欲です。しかもこの欲求は最も重要とされているのですから、厄介に輪を掛けていると言えましょう。

と言うことで今回は、三大欲求のうち最重要視されている性欲(=人間存在の本質に迫る次の扉)について考えてみたいと思います。ヒトに最も近い生物は猿で、猿は発情期においてのみ交尾行動に入ります。

一方ヒトはご存知のようにいつでも性交渉が可能で、性欲に限ると動物とヒトのそれは本質が全く異なっています。実はここに人類進化の秘密を知る最大の鍵があるのです。

猿とヒトは今からおよそ500万年前に共通祖先から分かれたとされています。共通祖先は猿とほぼ同等の存在だったと思われます。猿と同等とは、共通祖先の行動原理が100%本能に基づくものであることを意味しています。故に、この状態は共通祖先が猿となっても変わっていません。

そこで、猿とヒトの生殖行動の違いを詳しく見ていきましょう。サルには発情期があります。発情期とは受胎可能時期ということで、この時期に交尾すればサルたちは子孫を授かることになります。発情期になればメスのお尻が赤くなるなどサインが現れ、サルたちは自動的に交尾行動に入ります。

つまりサルたちは特にそれを意識に昇らせることなく、自然に生殖行動を取る訳です。この事実は彼らが、動物にとって普遍的で一般的な本能という行動規範の枠組みの中に存在していることを示しています。

一方ヒトの場合はどうでしょうか?私たちヒトには発情期という特定な時期がなく、言い換えればその時期を察知するすべがなく、代わりに常に性欲を起動することができ、いつでも性行動が取れるようになっています。

この差異は何に起因するのでしょう?また何を意味しているのでしょう?

答えは簡単です。私たちヒトは動物にとって普遍的な本能と言う行動規範を喪失したのです。性に関連する部分では、受胎可能時期を本能により察知することができなくなったのです。これは何を意味すると思われますか?そう、受胎可能時期を知ることができないとは、そのままでは種族全体が絶滅に至ることを意味しています。

種族の死に直面した瞬間、共通祖先にある変化が起きます。

それを考える前に、なぜ共通祖先は本能に基づく行動原理を喪失したのかを解明する必要があります。人類化石は主に大地溝帯のアファール三角地帯から発掘されています。既に書いたように、ここは三つのプレートが分離しつつある発散型三重点でもあるのです。言い換えれば、アファール三角地帯は地中から強力な気が放射される世界最強のパワースポットなのです。ここから次のような仮説が成立します。

大地の発する気の力により、共通祖先の遺伝子情報が影響を受け、その結果彼らは本能に基づく行動原理を喪失した。

共通祖先が本能を喪失した結果、次のような変化が起きたと想定されます。

本能を基盤とする共通祖先の行動規範が、大地溝帯の発する気により崩壊したことで、自然界と自分自身はいずれも客観的な対象物として認識されるようになり、それに対応する心的領域が共通祖先の内部に形成された。(この瞬間に共通祖先はヒトと猿に分化したのです)

つまり共通祖先は、本能を喪失することで以前とは全く違う存在に変容した、言い換えれば相(フェーズ)が転移し、ヒトへと進化を遂げたのです。


ここで先ほどの性の問題に戻ります。本能により発情期(=受胎可能時期)を察知できなくなった共通祖先は、その状態で己の生存を確保するため、自己内部に形成された心的領域を経由して性欲を起動させるしかなくなりました。

平たく言えば、エッチなことを考えるだけで、あるいは見るだけで性欲を常時起動できるようにしたのです。性欲の常時起動が可能となれば、いつでも性行動が可能となり、これにより発情期(=受胎可能時期)を察知できなくても、偶然その時期に当たる可能性が高まります。以上のような経緯を経て、ヒトは何とか種の絶滅と言う絶体絶命の危機を乗り越え、現在の繁栄に至ることができたのです。

同じ性欲でも動物は本能に基づき起動され、ヒトは心的領域を経由して起動される点に本質的な違いがあると言えます。世の中には、自分がエッチだからと罪悪感を覚える方も居られるようですが、そうでなければ私たち人類は絶滅していたのです。どうぞ罪悪感など持たず、ご安心ください。

なおカテゴリ「人類進化の謎を解く」で、進化のプロセスとその本質をより詳しく書いていますので、ご興味があればご一読ください。

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