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福島第1原発事故に隠蔽はないか 

大震災と原発事故
03 /28 2011

福島原発の現況に関しては連日のように報道され、政府の発表も出ています。

いわく、3号機タービン建屋内の水溜りから原子炉運転時の炉心の水と比較して約1万倍の高濃度放射性物質が検出された。→冷却機能回復の作業が大幅に遅れる。

水道の含まれる放射性ヨウ素が乳児摂取の基準値を越えた。→水のペットボトルが一斉に姿を消した。

注入する水を海水から真水に変えた。→塩が固まり機器に影響を与えるのを防ぐ。

放水口付近の海水から、法令が定める濃度限度の約1850倍の放射性ヨウ素が検出された。→拡散するから直ちに付近の住民や海洋生物に影響を及ぼすことはないとの原子力安全・保安院説明。

2号機タービン建屋の水から毎時1000ミリシーベルト以上の放射線量が計測された。放射性物質は原子炉から漏れ出た可能性高い。放射性ヨウ素134の濃度は1ccあたり29億ベクレル。通常の値の約1000万倍。→10万倍に訂正された。

現状はタービン建屋内の水も抜けず、事態は深刻さを増しています。とても原発をコントロールできそうには思えません。コントロールできないならどうなるのか不安が募ります。あれこれ対処策を逐次投入していても埒が明かず、最終手段のコンクリ石棺作業に入るべきではないかと思料されるのですが…、

それはさて置き、上記を見ると、悪い測定値も開示しているので特に隠蔽はなく、情報の公開はなされているようにも思えます。しかし、どうも違うような気がしてなりません。彼らは常に現在の数値や原発の状況、それに対する処置を説明するだけで、最も知っておくべき基本的な情報が開示されていないように思われるのです。

欧米の論調が当初好意的であったのに、一転して批判的になったのは原発を巡る東電と政府の対応にあったのではないでしょうか?では、どんな点が問題なのでしょう?

例えば、福島第1原発3号機は2010年10月よりプルサーマルによる発電を行っています。
プルサーマルと言う言葉は良く耳にしますが意味がわかっていない部分もあり、以下Wikipediaより引用します。

プルサーマルとは、プルトニウムで燃料を作り、従来の熱中性子炉で燃料の一部として使うことを言う。なお、プルサーマルとは、プルトニウムのプルとサーマルニュートロン・リアクター(熱中性子炉)のサーマルを繋げた和製英語(plutonium thermal use)である。


要するに、使用済燃料から取り出したプルトニウムを、ウランと混合してMOX燃料( Mixed Oxide Fuel)に加工、それを一般の原発で燃やしている訳です。現状は放射性ヨウ素やセシウムの検出ばかりが話題になっていますが、もしプルトニウムが外部に漏れたらどうなるのでしょう?プルトニウムに関して以下Wikipediaより引用します。

プルトニウムの毒性は既知の毒物の中でも最悪レベルで、「角砂糖5個分で日本が全滅」するという指摘がある。これについて、電気事業連合会は事実誤認だとする。…中略…
京都大学原子炉実験所 小出裕章によれば、プルトニウムは、「人類が初めて作り出した放射性核種」であり、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性」を持つとされる[12]。その理由は、プルトニウムがアルファ(α)線を放出すること、比放射能が高いこと、体内での代謝挙動にあるとされる。


角砂糖5個分で日本が全滅するかどうかはっきりしませんが、そうした話が出るほど恐ろしいのがプルトニウムなのです。特に呼吸によって体内に取り込まれると、体内で重大な放射線障害を引き起こすとされています。

そもそも政府や東電はプルトニウムの計測をしているのでしょうか?調べてみると、東電はプルトニウムの計測を実施していないと説明していたようです。理由は計測能力がないからだそうですが、本当だとしたら、とんでもない話です。いや、実は計測していたとしたら…。

東電は、放射性物質の飛散を予測するシミュレーションSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)を作成しましたがすぐには発表しませんでした。これと同じケースだと考えれば、計測結果が公表できないほど悪いものであったとの想像が現実味を帯びてきます。

3号機からプルトニウムが漏れているのか、いないのか。漏れた場合における拡散の度合い、対処法など詳しい情報を早急に開示すべきと思います。

あくまでテレビや新聞を見る限りにおいてですが、政府もマスコミもこの問題をほとんど取り上げていません。3号機がプルサーマル発電だと言うことさえあまり聞こえてこないのです。

彼らは、世界最怖のプルトニウムに関してなぜ詳細の報告をしないのか?混乱を避けるため、こうした問題をあえて出さないとしたら…、そうした政府の姿勢は正しいのでしょうか?もし万一の事態となったら、政府はどう対処してくれるのでしょうか?

想定されるあらゆる事態について、東電と政府は明確な説明・指針を提示すべきと思います。(例えば、冷却機能が回復できない場合どう対処するのかなど)さもなければ、第二次世界大戦で正しい情報公開もせず、勝った、勝ったと嘘の発表ばかりした大本営と同じになってしまいます。

なお、酔石亭主が懸念していた諸問題に関して、3月17日の「ニュースの深層」をYoutube にて見たところ広瀬隆氏がかなり詳しく解説しています。これを見る限りでは、心配ないなどと口が裂けても言えたものではありません。ただ、広瀬氏の意見が100%正しいかどうかは判定できないので、より詳しく調べる必要があります。

いずれにせよ東電と政府は、単に現状の説明だけでなく、今後どのような推移を辿る可能性があるのか、あらゆるケースについて事前の説明と、どのケースなら何キロ以上避難すべきか明確な指針を提示すべきです。仮定の話には答えられないなんて言い訳は許されません。

原発事故のような問題があると様々な情報が乱れ飛びます。でも、これらは多分玉石混淆ですから、その中から玉情報のみを選んでいかなければなりません。酔石亭主の記事はもちろん石です。何しろ名前自体が酔った石ですから…。なので、前にも書きましたが、情報は必ずご自分の責任において収集し、ご自分でご判断ください。
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酔石亭主

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