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富士山麓の秦氏 その24


現在富士山麓の徐福伝説で語られる内容はおおよそ以下の通りです。

徐福が富士北麓に来て彼らの子孫は秦氏を名乗ったが、後世、羽田と改名した。山中湖の北側にある長池村は,以前は長命村と呼ばれており,蓬莱山に不老不死の仙薬を求めた徐福の子孫が住みついたとされる村である。よって長池村は羽田姓が非常に多い。

これを酔石亭主流に解釈し、全体を再構成してみます。既に書いたように、今まで曖昧にしてきた部分があります。徐福と徐福の子孫を自称する徐福系秦氏との分別を避けてきた点です。この問題も今回でクリアしなければなりません。

徐福が富士山麓渡来したか否かは、遺物もない現状から五分五分で確定できません。しかし、少なくとも徐福の子孫は富士山麓に入っているとしなければ筋が通りにくいようです。従って、今後はその前提でお読みいただきたいと思います。

紀元前217年頃日本に渡来した徐福の子孫が富士北麓に住みついた。それからおよそ600年の後、応神天皇期の4世紀後半に秦氏が日本に渡来した。秦氏の一部は徐福を祖先に取り込みたいと思い、海人系安曇族の協力で土佐、熊野、東三河を経由し富士北麓に入った。

富士山麓に入った秦氏は徐福の子孫と婚姻関係を結んだ。それにより秦氏は、徐福を自分の中に取り込んで子孫と称することが可能となった。同地に来た武内宿禰は徐福の子孫や秦氏から様々な歴史を学んだ。よって武内宿禰は子供の八代宿禰を羽田八代宿禰に改名させた。羽田八代宿禰は富士山麓の原住民に機織りを教えた。

羽田八代宿禰に感謝の意を表した富士山麓の原住民は、羽田を名乗った。800年の富士山大噴火を避け、徐福の子孫と徐福系秦氏は桂川に沿って相模国に入った。但しその人数は多くない。徐福系秦氏は海老名、厚木辺りで留まり、徐福の第32代子孫福岡徐教一族は寒川に入って寒川神社を創建。徐福を寒川比古命として祀った。

富士山北麓の羽田を称する原住民(武内宿禰の子孫を自称する民)たちは一旦避難するも、噴火が収まり自分たちの土地である山中湖から富士吉田一帯に戻った。従って、この一帯には現在でも羽田姓が多い。

このように考えれば、富士山の大噴火があったにもかかわらず、また秦氏は噴火を避けて相模国に向かったにもかかわらず、羽田姓が山中湖周辺から富士吉田市にかけて多い理由が説明できます。つまり、現在富士山麓に居られる羽田氏は、秦氏ではなく地元民の可能性が高くなります。

以上が酔石亭主の推論となります。なお、富士吉田市の羽田氏(武内宿禰系)と山中湖村長池地区の羽田氏(徐福、秦氏系)が別の系統である可能性はなおも残っています。

でも、徐福の子孫が寒川に入った証明があるのでしょうか?寒川には羽田姓、秦姓ともに一人ずつしかいないので、とても証明できないように思えます。しかし、徐福の子孫は必ず名字に「福」が付きます。

「富士古文書」によれば、徐福32代目の福岡徐教の時に800年の富士山大噴火が起き、彼らは大宮司とともに古文書を持って相模国へ移住したとされます。だとすれば、寒川町に福岡姓が多いはずです。

そこで、徐福の長男福永が改名した福岡姓を検索してみましょう。検索の結果は実に驚くべきものでした。

神奈川県の総人口は約900万人で、寒川町の人口は約4万7千人。神奈川県全体の約0.5%に過ぎません。次に神奈川県の福岡姓を調べると、全体で372人でした。ところがです。寒川町における福岡姓は45人も居られるのです。

福岡姓45人は神奈川県全体の12%に当たり、通常では考えられない人数と言えます。この偏りは、徐福の子孫を名乗る一族が富士山麓から桂川、相模川沿いに下り相模国に入って、寒川神社を創建した事実を反映しているのではないでしょうか? その子孫が今も寒川に居住されているとすれば、寒川町における福岡姓の多さを完全に説明できるのです。(そもそも寒川自体が桂川上流部の古名です)

それは同時に、徐福の渡来の証明と子孫の存在の証明にもなるのです。また同時に、寒川神社に祀られている寒川比古命が大山祇神であり、徐福であることの証明にもなると思われます。


                ―富士山麓の秦氏 その25に続く―
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