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富士山麓の秦氏 その32


「富士山麓の秦氏」シリーズも32回目に到達しなお続いています。さほど広くもない地域に様々な伝承や遺跡があり、長くなってしまったのでしょう。

大幡地区を見終わったところで、「その30」の記事を参照します。この記事で「大月市猿橋の八幡社が火事になり社の扉を開いたら大幡が空に舞い上がり飛んでいった。大幡は道志の馬場に舞い降りたので一帯を長幡と呼ぶ。大幡はここから再び飛んで大渡に舞い降りた。大幡は次に相州大山の麓、日向薬師へと飛び去った」と書きました。長幡には長幡神社があります。


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道志村馬場を示すグーグル地図画像。

既に書いたように、これは明らかに秦氏の移動経路を示しています。すなわち大幡である秦氏は富士山麓から古渡(小幡)、大幡地区を桂川に沿って移動し、秦氏地名である大月に至ったのです。では、八幡社のある猿橋の南に向かいましょう。

20号線を桂川に沿って走り大月市に入ります。大月には岩殿山の近くに畑倉の地名があり、桂川の支流に秦氏地名の葛野川があります。

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猿橋から見た岩殿山。

有名な猿橋は志羅呼(しらこ)と言う人物が猿の谷渡りを見て架けたとされますが、志羅呼は新羅に通じ秦氏と関係がありそうです。

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解説板です。

「その名はあるいは白癬(しらはた)」とあるのが秦氏を意味していそうです。それにしても嫌な名前ですね。水虫さんが秦氏だなんて想像したくもありません。

ところで大月には桃太郎伝説が伝わっています。内容としては、百蔵山に実った桃が川に落ち、上野原にある鶴島の川に流れた。川で洗濯をしていたおばあさんはこの桃を拾った。家に持ち帰って割ると中から男の子が出てきたので桃太郎と名付けた。成長した桃太郎は犬目で犬を、鳥沢でキジを、猿橋でサルを家来にして岩殿山の鬼を退治した。と言うものです。

話は変わりますが、大明見にあった大山守皇子(応神天皇の子供)の石像が手にしていた玉は桃であると推定しました。理由を再度掲載します。

道教では三千年に1回しかならない桃の実を食べると、不老長寿が得られるとされています。大山守皇子は不老長寿薬を探して日本に渡来した徐福の祠を小明見に建てたとされます。これらを総合すると、石像が手にしていたのは桃と推測されるのです。

そして都留市、大月市、上野原市、藤野町にかけては、秦氏の居住地があり、徐福伝説も伝わっています。秦川勝にも伝承があります。三輪川を流れ下った甕を開けたところ、中から子供が出てきて、その子が成長し秦川勝になったとか。桃太郎伝説の原型のような話ですね。上野原の鶴島では桂川に鶴川が注いでいます。鶴島と鶴川の鶴は徐福が死んだ後に鶴となって飛び去った伝説を彷彿とさせます。

以上を纏めるとある考えが浮かんできます。大月に存在する桃太郎伝説。それは、秦川勝の伝承(甕の中に入って川を流れた)に徐福(鶴川と桃)を合体させたものだったのです。

話を元に戻し、猿橋の南にある八幡社へと向かいます。20号線と別れ猿橋小入口の信号を南に走り、509号線をどんどん走って行くと…。おや、気になる名前のバス停が!!

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幡野入口のバス停です。

幡野と言うからには秦氏地名であり、八幡社はこの近くのはずです。バス停を左に折れるとすぐに橋があります。

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橋です。

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橋の先はのどかな光景。秦氏は本当に良い場所を拠点にしています。

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さらに進むと山里の風情です。


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グーグル画像。画像の甲引山八幡神社が大幡飛翔伝説に出てくる八幡社と思われます。

八幡社は幡野山に鎮座しているのですが、ようやく山の麓に到着しました。

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幡野山です。

この山上に甲引山八幡神社があります。古渡、大幡などを転々と移動した秦氏は、幡野の山の上に社を建てたのです。

地元の方にお聞きすると神社までは歩いて20分程度かかるとのこと。次の予定等を考慮して山登りは諦めます。でも、どうしてこんな山の上に社を建てたのでしょうね?山の麓には里宮があるとのことなのでそちらに行きました。

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社です。

これは多分甲引正八幡神社の里宮ではなくグーグル画像からして魂神社だと思います。

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社から見た光景。秦氏の居住地はどこも隠れ里的で美しい場所です。

               ―富士山麓の秦氏 その33に続く―

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