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大磯・高麗山の秦氏 その11


磐座があるかどうかチェックのため神社背後の山を見上げます。

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社に向かって左手の山の斜面。画像はやや不鮮明ですが巨石が見えています。

早速登ってみましょう。ただし、道はないので斜面を注意しながら登ることになります。すると…、ありました。巨大な岩が山腹の斜面に鎮座しています。

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巨岩。

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別の巨岩。

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巨岩から神社境内を見下ろします。

岩の色は薄緑がわずかにかかった白です。白岩神社の名前の由来がこれらの磐座にあると理解できます。由緒には、「後ろの山が、海の方から眺めると白く光って見え、白岩山と呼んでいたので、白岩神社と称えた」とあります。

しかし、斜面の巨岩では祭祀に不都合で、海の方から眺めても良く見えません。多分山頂に別の磐座があるはず。さらに登ってみましょう。すると頂上部分にまたも巨岩が…。

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巨岩です。この岩こそが白岩神社と地名の由来になった岩だと思われます。

接近してみると掘ったような窪みがありました。これが由緒にある曽我五郎の足跡石でしょう。

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足跡石。人間の足跡にしては大きすぎますが…。

また巨岩の脇は山を削った痕跡があります。

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削られた部分。

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もう一枚。二方向から削られ、下の平場は三角形になっています。

現代になって削ったのか、磐座信仰の一環として過去に削ったのかは不明です。しかし、この崖の表面状態や、現代に削ったとしたら何の意味もない削り方であることからして古代の祭祀跡かもしれません。まあ、あくまで想像ですが…。

白岩山から北側を見るとなだらかな山容の山が見えました。

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白岩山から見たなだらかな山。

実際の方向は北西となります。ひょっとしたらこの山は…。そう、秦氏地名に頻出する鷹取山です。秦氏の存在がある高麗山から大山を望み、白岩神社の磐座がある白岩山から鷹取山を望む。正しく秦氏がやりそうなことだとは思いませんか?


大きな地図で見る
鷹取山を示すグーグル地図画像。

なお鷹取山は、以前は栗原山と称され、徳川家康が平塚で鷹狩りを行なった際、彼の鷹がこの山まで逃げて捕まったので鷹取山になったとされます。しかし、本来は鷹取山であったものが栗原山に変わり、江戸時代になって元の鷹取山になったのではと想像しています。勝手に歴史を捻じ曲げるなとお叱りを受けそうですが、あまりにも辻褄が合いすぎていますので、そう思わざるを得ません。

山頂には鷹取神社が鎮座して、創建は天長3年(826年)とされています。創建当時は「直下社(なおもとやしろ)」と称されていたとのこと。鷹取山にも立石があり面白い伝承が残されています。一つは日本武尊に関連するもので、もう一つはこの石を七回半廻ると、大蛇が現れると言うものです。宇賀神社や白岩神社の忌避感情に接続しそうな話だと思いわれます。秦氏の手で宇賀神社、白岩神社、鷹取山がセットにされている雰囲気が強くなってきました。

ただ、なぜ二つの神社にタブーを形成する必要があったのかと言う謎の根源は解明できません。秦氏の存在そのものが一般人にとってタブーであることが影響しているのでしょうか?現状では、大磯には奥深い闇の部分があるとするしかなさそうです。

以上で「大磯・高麗山の秦氏」シリーズは終了です。大磯に秦氏地名はないに等しく、ほとんど間接的証拠だけで書き終える結果となりました。通過地点と思われる大磯に秦氏の影は薄そうですが、彼らがこの地に存在していたことは確かと思えます。

次は「信濃国の秦氏」シリーズを書きたいと思い構想を練っています。下調べした限りでは、なかなか難物のようですが…。
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