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天の浮橋

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08 /15 2012

「古事記」(岩波文庫)を読むと天の浮橋は極めて重要な場面で出てきます。まずはイザナギとイザナミによる国土の修理固成の場面です。クラゲのように漂える国を固めるため、二人は天の浮橋に立ち天の沼矛でかき混ぜると、オノコロ島が生成されたと言うものです。

次が天孫降臨の場面で、天孫であるニニギノミコトが天雲を押し分け、威風堂々と道を別けて、「天の浮橋にうきじまり、そり立たして、筑紫の日向の高千穂のくじふる嶺に天降りまさしめき」となります。

「天の浮橋にうきじまり、そり立たして」は難解の句と注釈されていました。「日本書記」では、「二上の天浮橋より、浮渚在平処(うきじまりたひら)に立たして」とあります。つまり「天の浮橋から、渚に浮かぶ平らなところ(=浮島)にお立ちになって」となります。「日本書記」(岩波書店)の補注でも「浮渚在平処に立たして」を浮島が在って、平らな処にお立ちになっての意としています。

浮島と言えばピンと来るものがあります。富士山麓に向かう徐福一行が上陸したのは駿河の宇記島(浮島)でした。ひょっとしたら、天孫降臨は徐福上陸のイメージが含まれているのかもしれません。

いずれにしても、天の浮橋とは天上界(高天原)と地上界を繋ぐ橋で、具体的には虹となります。

昨日の早朝5時前、窓越しに見た空の全面がオレンジ色でした。凄い朝焼けだと思い撮影したのが下の写真です。

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朝焼け。残念ながら実際の雰囲気は出ていません。

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少し時間が経過して見るNTTタワーはこんな感じ。

そして南の空を見ると、何と虹がかかっていたのです。

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早朝の虹。

清浄な空気の中で見る虹です。ニュースでは東京でも虹が見られたとのこと。同じ虹かどうかは不明ですが…。でも、早朝の5時前に虹が見られるなんて奇跡と思えませんか?古代人が虹を天の浮橋と称した気持ちも良く理解できます。ことわざ通り早起きは三文の得ですね。(注:このことわざの意味は色々あるようです。得を徳とする場合もあります)

酔石亭主

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