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熱田神宮の謎を解く その34

熱田神宮の謎を解く
03 /15 2013

前回で鞍手に八剣神社が集中していると判明しました。鞍手は尾張のコピーみたいな感じがしてなりません。しかし鞍手を含む遠賀川流域は物部氏の本貫地。この地にいた高倉下が尾張に移住したと考えれば、鞍手が本家本元であり尾張はコピーであるとも言えそうな気配です。尾張氏関連を調べていくと、いつの間にか物部氏にすり替わってしまう。この何とも厄介な問題をどう考えればいいのでしょう?

今までに何度か書いていますが、熱田台地(名古屋市熱田区旗屋町)にある断夫山古墳(だんぷさん)の被葬者は、一般的に尾張氏である尾張連草香(おわりのむらじくさか)とされています。しかし、酔石亭主はこの古墳の被葬者は物部氏ではないかと疑っています。

理由は、春日井市にある二子山古墳被葬者と断夫山古墳の被葬者は深い関係があったとされ、二子山古墳の被葬者は物部氏の可能性があるからです。詳細は「熱田神宮の謎を解く その17 白山神社」と「熱田神宮の謎を解く その19 高牟神社」を参照ください。

別の視点からも見ていきます。ニギハヤヒ率いる物部氏は九州遠賀川流域から、四国を経由して河内に上陸し、日下(草香、生駒の西)から大和川流域に入ったともされています。日下(草香)の地が物部氏の拠点で、熱田台地に最初に入ったのは物部氏だとしたら、尾張連草香の実体は物部氏であったのかもしれません。ここでも、尾張氏を調べていくと物部氏にすり替わってしまうような気配があります。

とても悩ましいのですが、錯綜した事態を解きほぐすには地名に当たるのが手っ取り早いのは経験的にわかっています。早速鞍手一帯の地図を参照することに…。


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グーグル地図画像です。

まず驚いたのは、鞍手駅の近くに小牧(おまき)の地名があり八剣神社が鎮座していることです。もうご存知のように愛知県小牧市(こまき)の小針は尾張の地名発祥の地ともされ、尾張(おばり)神社が鎮座しています。鎮座地は愛知県小牧市小針2丁目。


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尾張神社の鎮座地を示すグーグル地図画像。

尾張神社に関しては以下Wikipediaより引用します。

創建は不詳。伝承によればこの地域は、古墳時代に豪族の尾張氏が開拓したと言われている。この辺りの旧地名は「尾張村」であり、それはこの尾張氏に由来すると見られている。またこの「尾張」と言う地名が、愛知県の旧国名である「尾張国」の由来になっていると言う説があり、昭和15年(1940年)には、この地の青年団が「尾張名称発源之地」と掘られた石碑を、鳥居の横に建てている。


尾張国の地名由来の地ともされる愛知県の小牧と同じ地名まで鞍手に存在していました。もちろんそれだけではありません。鞍手町小牧の南西部には剣岳があります。その西麓には何と熱田神社(鎮座地:福岡県鞍手郡鞍手町新北)まで存在しているのです。熱田神社の東にも八剣神社(鎮座地:福岡県鞍手郡鞍手町中山)が鎮座しています。


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剣岳一帯を示すグーグル地図画像。

だとすれば、鞍手の神社構成は尾張の熱田神宮境内に別宮として八剣宮が鎮座しているのとほぼ同じとなります。北九州遠賀川周辺と尾張の神社がかくも相似しているとは実に不思議です。

驚いたことは他にもあります。中山に鎮座する八剣神社祭神は日本武尊、スサノオ命、宮簀媛命でした。これらは全部、尾張における熱田神宮の祭神(相殿神)となっている神です。鞍手においては尾張氏の神が物部系により祀られているのです。

また中山八剣神社には、日本武尊が熊襲征伐の折にこの場所に立ち寄り、里の長である今朝麿が往路、帰路ともに厚くもてなし、今朝麿の子孫である人麿が剣山の上で祀るようになったとの伝説があります。

一体どうなっているの?と言いたくなりますが、日本武尊は複数存在しており、こちらは北九州版日本武尊になります。いや、倭建命とした方がいいかもしれません。当時の日本は九州の倭国と大和の日本国があったようですから…。(注:「旧唐書」倭国・日本国伝には以下の記載があります。「日本国は、倭国の別種なり。…中略…あるいはいう。日本は昔小国であったが、倭国の地を併せたり、と」)

もう一度前回の鞍手町ホームページを参照します。
http://www.town.kurate.lg.jp/kankou/shiseki.html

現在のテーマとは関係ありませんが、六ヶ岳には何と天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと)の御陵といわれる可愛の陵があり、宗像(むなかた)の三女神は崎戸山に天降り、その後宗像に移り住まわれたとのこと。日本神話の世界が実際の土地とリンクしているのですから驚きです。

               熱田神宮の謎を解く その35に続く
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酔石亭主

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