FC2ブログ

室生龍穴神社


室生寺を書き終えてから員弁川石をアップしたため、本来連続して書くべき内容が一旦中断してしまいました。今回は室生寺に続いて室生龍穴神社を見に行きます。千年以上も前に書かれた「室生山年分度者奏状」によれば、皇太子山部王(後の桓武天皇)が病気になられ、浄行僧が平癒の祈祷を室生山中で修したところ、皇太子は平癒したので賢憧が仰せを受けて山寺を創建したが、龍王の効験がますます著しかったので、国家鎮護の神としたとあります。従って、平癒祈願の龍神を祀る当社の官寺として室生寺が創建されたことになるのでしょう。


室生龍穴神社の位置を示すグーグル地図画像。鎮座地は奈良県宇陀市室生区室生1297。

室生龍穴神社へは室生寺の前を流れる川に沿い、少し車で上流に向かって走れば到着します。道路沿いに鎮座していますが、杉の巨木が林立する神域感に満ち溢れた場所となっています。なお、この場所からさらに車を走らせ左折して林道のような道を登り山の中に入ると、渓流の対岸にある龍穴へ至ります。龍穴へ左折する場所は地図画像を参照ください。以前白洲正子氏の著書でこの場所を絶賛されていたので、今回は室生寺、室生龍穴神社、龍穴と全体を見て回ることにしたものです。

IMG_1269_convert_20160201081058.jpg
道路側から撮影。

この場所に立っただけでも、神域感がひしひしと伝わってきます。

IMG_1273_convert_20160201081157.jpg
鳥居の手前にある二本の杉の巨木。この二本が鳥居と言っても良さそうです。

IMG_1271_convert_20160201081247.jpg
境内に入って右手にある夫婦杉の巨木。

IMG_1270_convert_20160201081335.jpg
拝殿を見るとこんな感じ。背後の森の奥深さが感じられます。

IMG_1276_convert_20160201081407.jpg
解説板。

読みにくい解説で、意図的に消した部分があるような感じもします。祭神は高龗神(たかおかみのかみ)となっていますが、当初は龍神、龍王を祀っており、龍神は降雨の効験があらたかとされています。当社の背後に位置する渓流沿いの岩窟が龍王の棲む洞窟とされ、ここで古くから降雨祈願の祭祀が行われていたようです。「日本紀略」の引仁9年(818年)条には、山城国貴船神社、大和国室生龍穴などに使者を派遣し、降雨を祈願したとあり、室生龍穴神社は古くから朝廷の崇敬を受けていたと理解されます。

地元の伝承によると、室生の賢憧(室生寺を創建した人物)が龍王の生身を拝したいと思い龍穴に入った。そこに男がいて何用かと尋ねた。賢憧は龍王の生身を拝みたいと答えたところ、この場所では狭いので外で会おうとのことだった。外で待っていると龍王が衣冠を着して現れた。賢憧はその場所に龍王の姿を刻んで祈った。それが今の龍穴神社だとのことです。いずれにしても、室生寺の背後には室生龍穴神社があり、その深源には龍穴があることになります。一般的な観光では室生寺を訪問するだけでしょうが、ぜひ室生龍穴神社や龍穴まで足を伸ばし、この地の歴史の奥深さを味わっていただきたいと思います。
スポンサーサイト



プロフィール

酔石亭主

Author:酔石亭主
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
カレンダー
01 | 2016/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 - - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
最新コメント
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる