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蒲郡探訪 その4


無量寺の開祖は空海の弟にあたる真雅(しんが)僧正で、「宝飯郡誌」によれば、貞観元年(859年)3月3日の開創とされています。また当院は天皇の大伯尼公が都会の繁華を避けて、素晴らしい景観の地を選び、天暦5年(951年)に創建したそうです。その後、開山上人が当地を訪れ三ケ根山中で修行中に不動明王が現れ、山裾に密教の霊地があり、そこに庵を結んで衆生済度するよう啓示を受け、この地に堂宇を建立したのが始まりとのこと。三つの創建縁起はどれも伝説的な話ですが、古い時代からの伝承があるお寺だと理解されます。

今回は無量寺本堂内部にある千仏洞に入ってみます。千仏洞巡り(戒壇巡り)ですね。これも大雁塔同様に、中国の敦煌など各所にある石窟寺院をモデルにしたものだそうです。中国の莫高窟は敦煌千仏洞とも呼ばれているので、ほぼ間違いなくこちらがモデルになっているのでしょう。ただ仏教の本家本元はインドであり、写真で見ただけですがアジャンター石窟寺院は実に素晴らしく、ここをモデルにして欲しかったとも思えてきます。

本堂左手から洞内に入ると、ほとんど真っ暗で何も見えません。しかも、巡る距離を長くするため何度も通路が折れ曲がります。幽霊屋敷ではないので、怖いものは出てきませんが、先が見えないのと他に誰もいないのとで多少不安も湧いてきます。ともあれ、手探り状態で前に進みましょう。なお事前にネットでチェックしたところ、千仏洞は撮影禁止とはなっていないようなので、幾つかの写真をアップします。

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暗い洞内をそろりそろりと歩きます。

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仏たちに囲まれて全くの別世界にいるようです。

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壁には無数の仏像がはめ込まれています。

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通路の狭さや折れ曲がっている様子が見て取れます。

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広い場所もありました。

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数本のろうそくに火がともされています。

結構長いと感じられた千仏洞巡りを終えて外に出ると、青空がまぶしく感じられました。無量寺はそれほど大きなお寺ではありませんが、見所は多いと思えます。
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