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人類進化の謎を解く その3

人類進化の謎を解く
06 /09 2010

その2では、過去に提起された人類進化の仮説を検討し、それらの説は誤りであると結論を出しました。にもかかわらず、共通祖先はヒトへと進化しました。これは事実であり、その背後には明確な理由があるはずです。

私たちは今までの人類発祥物語とは異なったシナリオで、ヒトとチンパンジーの共通祖先がヒトにまで進化していく理由と、その過程を考え直すべきでしょう。

酔石亭主は次のように考えます。人類の発祥は、実は進化などではなく、喪失であると。ヒトは、樹上移動や四足歩行など霊長類を始めとする生物が普遍的に採用していた移動方法を喪失したから、残る唯一の選択肢である二足歩行になりました。霊長類は豊富な体毛を持つのが普通なのに、そのような普遍性を喪失したから、ヒトはほんの少しの体毛しか持たないのです。

この事実は、ヒトの祖先に何か重大な事件が起こり、本能を基盤とした行動原理が崩壊したため、自然と調和した状態で存在することができなくなったことを示しています。でもどうしてそんな事態となったのでしょう?

前回、人類の発祥は大地溝帯の影響によるものとご説明しました。それが正しいとすれば、大地溝帯の影響でヒトの祖先は自然と調和的に存在できなくなったはずです。ここで考えるべきは、大地溝帯がヒトの祖先にどのような影響を与えたかです。

そこで以前の記事、「酒匂川あれこれ」、「パワースポット探訪記」を参照してください。パワースポットとされるのは構造線上やプレート境界上などの地殻変動が活発な場所でした。

ルーシーやそれより100万年前の化石とされるラミダス猿人が発見されたのは、エチオピアのアファール地方ですが、これらの場所もプレートの活動が極めて活発で、地中からは強いエネルギーが放射され、現在でも地磁気異常や重力異常をもたらしています。アファール三角地帯は伊勢を凌ぐ世界最強のパワースポットであると言っても過言ではないでしょう。

人類が発祥したのはアフリカ大陸を引き裂くようなエネルギーを持つ場所でした。だとすれば、大地溝帯より放射される強力なエネルギー(以後は総称して『気』とします)が共通祖先の遺伝子情報に影響を及ぼし、遺伝子の欠損や組み換えが起き、その結果ヒトへの分化が発生したとは考えられないでしょうか?

ではここで、人類の進化は大地溝帯が発する気の影響により起きたという仮説を立て、検証を続けることにしましょう。

大地溝帯が発する気によって、ヒトの祖先は自然状態(本能に基づく行動原理)を喪失し、サルにとっては常識以前の、腕渡りや木登りなどの樹上移動、四足歩行が不可能となりました。身振りや表情を活用した高度なボディ・ランゲージによるコミュニケーションもなくしました。そして、赤ん坊を成熟した段階で生み出すことができなくなり、未成熟のままで産み落とすようになったのです。

また、自分の排卵時期を察知することが不可能となり、体毛までも喪失します。これらは、自己の存立を脅かす危険で不安定な状態であり、ヒトの祖先が自分を取り巻く環境に不適応な存在となったことを示しています。このようにして、あらゆる側面で本能を基準とした行動規範の崩壊が起こったのです。

これこそが、共通祖先からヒトへの移行の一次要因(原要因)でした。自然状態の喪失は、それまで自然に対し予定調和的であった自己の存立基盤を崩壊させました。ヒトの祖先は、死に直面するほどの恐怖を覚えました。それも当然でしょう。自分を取り巻く環境へどう対応すべきかの、動物にとっては自明すぎるほど自明な基準が消滅したのですから。この予定調和的世界の破綻により、ヒトが他のあらゆる動物から分かれる前提条件が―ヒトの祖先にとってはそのままでは自己の存立基盤が崩壊するという恐るべき前提条件が―整ったのです。


ここで先ほどの、人類進化は大地溝帯が発する気の影響により起きた、という仮説を思い起こしてください。

この仮説が正しいとすれば、影響を受ける前の共通祖先(基本的にサルと同じ存在)と私たちヒトとの間に大きな差異が見られるはずです。従って、次にその差異と差異が発生した原因を追及しいくことにします。

最初に、サルとヒトの生殖行動の違いを見ていきましょう。サルには発情期があります。発情期とは受胎可能時期ということで、この時期に交尾すればサルたちは子孫を授かることになります。発情期になればメスのお尻が赤くなるなどサインが現れ、サルたちは自動的に交尾行動に入ります。

つまりサルたちは特にそれを意識に昇らせることなく、自然に生殖行動を取る訳です。この事実は彼らが、動物にとって普遍的で一般的な本能という行動規範の枠組みの中に存在していることを示しています。

一方ヒトの場合はどうでしょうか?私たちヒトには発情期という特定な時期がなく、言い換えればその時期を知るすべがなく、代わりに常に性欲を起動することができ、いつでも性行動が取れるようになっています。

この差異は何に起因するのでしょう?答えは既に出ています。サルとヒトとの共通祖先にとっては当たり前の本能という行動規範の枠組みが、大地溝帯が発する気により崩れたことに起因しています。

その結果、共通祖先はサルにとっては至極当然な、受胎可能時期すなわち発情期(排卵期)のみに限定された交尾活動ができなくなりました。これは彼らが大変な危機に直面したことを意味します。妊娠の可能性が大幅に低下し、種族全体の存続が脅かされる事態となったのですから。

では、共通祖先はどうこの危機を克服したのでしょう?彼らは常時性欲を惹起させることで対応しました。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式の対応ですね。具体的には、まずメスは乳房と尻を巨大化させました。一方、オスはペニスを巨大化させたのです。これは他のサルでは見られない特徴です。ヒトはオスもメスも、その巨大化した部分を見れば興奮しますが、見るのは視覚です。

大地溝帯に棲む共通祖先は交尾時期を察知できなくなったので、その前提で種の存続を図るには、視覚的回路を経由して性欲を常時起動させ、性交渉を可能にさせるしかなかったのです。

獣は自然の摂理に沿い、妊娠の可能性のある時期を知り、その時期だけしか交尾しません。いつでも欲情するのは正しくヒトの特性です。ヒトが常に欲情するのは、妊娠の可能性の低下=種族の存続の危機、に対するやむを得ない措置だったと言えるでしょう。

この例が示すように、環境に不適合となった以上、そのような状態に置かれたヒトの祖先が生き延びる唯一の道は、不適合となっても自己が存立できるよう自分自身や環境を再構成し、改変して、再構成された環境に身を置くことで自己の生存を確保することでした。

樹上移動、四足歩行の喪失に対しては、猛獣など天敵の攻撃に対し極めて不利で、しかも不安定な歩行法である二足歩行を採用せざるを得なくなりました。その結果、木の実など餌の採取が困難になるのです。それを克服するために、狩猟を行うようになり、霊長類にあっては珍しい肉食をメニューに取り入れました。

また、二足歩行により手が自由になったことで、道具の使用が可能となります。それだけではありません。二足歩行はより大きな脳を支えることも可能にしました。

次に、身振りや表情を使う高度なボディ・ランゲージによるコミュニケーションを喪失したことにより、ヒトの祖先に極めて異常な事態が起きました。喉頭が後退したのです。これは他の霊長類や哺乳類には見られない特長で、あのダーウィンでさえも、到底正気の沙汰とは思えないような構造だ―と頭を抱えたそうです。飲んだり食べたりしたものがいつ肺の方へ落ちてしまわないとも限らない構造だからです。

しかし、喉頭の後退でできた空洞を利用し音声を発することが容易になり、声帯も発達して、言語による伝達が可能になりました。集団による狩猟では、言葉による意志の伝達が威力を発揮します。ヒトの祖先はボディ・ランゲージによる意志の伝達が不能になった事態を何とか克服したのです。

また赤ん坊が未熟な状態で誕生するため、子猿にあっては普遍的な離乳期直後からの採餌活動が不可能となりました。このため、オス、メスペアーの家族を形成し、異常に長期間面倒を見る以外に子供の自立、存立を確保する方法がなくなったのです。サルにとっては普遍的なグループ単位の行動基準が崩れ、いわゆる理想的とされる、オスメスペアーと子供による家族が形成されたのです。

体毛を喪失したことにより怪我の可能性が増大し、低温への適応性が悪化しました。これに対しては、洞窟の利用、火の利用、動物の皮で体を覆うことにより対処することになりました。

上記の検証によって、次のような結論が得られました。人類は、進化上の偶然や気象変化からサルと別れてヒトになったのではありません。それは大地によって齎されました。大地溝帯から放射された強力な気の作用により、共通祖先が本能に基づく行動規範を喪失、その結果ヒトが誕生したのです。

しかし、ヒトの進化において真に重要な部分は、外的な変化ではなく、目に見えない内部領域における本質的な変化です。どれだけ外的な変化があっても、内的な変化がなければ、ヒトへ移行したとは見做せません。次回は、ヒトの内部領域にどのような変化が起きたのかを見ていきましょう。

             ―人類進化の謎を解く その4に続く―
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