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鎌倉の谷戸を巡る その17


今回は鎌倉中央公園の谷戸を巡ります。いわゆる鎌倉の観光地から見ると裏側(北鎌倉駅の山を越えた東側)になりますし、車がないとかなり不便なので、遠隔地からの観光客はまず足を延ばさないエリアだと思われます。駐車場は32台分で、駐車には事前に―土、日は特に―予約しておく必要があります。

初夏の深い緑の中を歩くのはちょっとした森林浴気分。ウグイスやコジュケイの鳴き声もすぐ近くで聞こえ、家族で散歩するには絶好の環境と言えます。公園内には池のある池之谷、田んぼが作られている小段谷戸、東谷など三つの谷戸があり、一応の谷戸風景にはなっています。

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公園の案内板。

しかし、これって谷戸なの?とすぐに疑問の声が湧いてきます。あまりにも整備され、管理された場所はその名の通り公園に過ぎないからです。

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公園内の谷戸池風景。

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水田と谷戸。

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谷戸をもう一枚。

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しし石(獅子石)です。

確かに巨大な獅子が口を開けているようにも見受けられます。ここは公園の北端から外に出た場所なのですが、実は北に向かって開けた谷戸のどん詰まり近くに位置しています。30数年前北側からこの谷戸に入ったことがあるのですが、その頃は道も舗装されておらず、田畑と小川のせせらぎがあるのみで、童謡を口ずさみたくなるような里山の風情を残していました。

ところが現在は、谷戸の最奥部まで住宅が建ち、のどかな風情はきれいさっぱり消え失せています。莫大な金をかけて公園を整備するより、この素晴らしい里山と谷戸景観をそのまま保存すべきであったのにそうなってはいません。後世に残すべき遺産を破壊しておいて、鎌倉を世界遺産に登録申請しても、受け付けられるはずがないと思います。

中央公園に行く途中の深沢小学校横には御霊神社があります。

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神社の解説石板。

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神社の拝殿?(建物の形式は舞殿のようです)

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舞殿横のやぐら。

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やぐらのある崖の全景。

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五輪塔。色調整してみました。

五輪は古代インドにおける宇宙の五大要素を示し、塔の一番下にある方形は地輪で、上に向かって順に水輪、火輪、風輪、空輪と言っています。全宇宙をこの塔の中に凝縮しているのですから、心して拝しましょう。また五輪塔は真言密教空海の影響が強いようですが、空海は本当にあちこちで顔を出しますね。

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神社の本殿。

本殿は山腹の鎌倉砂岩を切り下げて建てられています。

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本殿横手の切り下げられた崖。

崖をよく見ると、犬と木という文字が刻まれています。いたずら書きでこのような文字を刻むことはなさそうですし、かなり以前に刻まれたように見受けられます。ひょっとしたら江戸時代頃の落書きとか・・・。もし鎌倉時代のものなら文化的価値も出るでしょう。時代が特定できると面白いですね。ちなみに、カンボジアのアンコールワットには1600年代の日本人の落書きがあります。

          ―鎌倉の谷戸を巡る その18に続く―
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