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歴史に秘められた謎を解く その6


スサノオを祀る愛知県の津島神社では、御葦(みよし=神葭)放流神事という極秘の神事があります。これは神主家でさえタッチできない秘事であり、服部勾当太夫ただ独りが執行しました。

この神事は疫神である牛頭天王を葦に仮託して川に流すものでした。神事は六月十一日の『御葦刈り』から始まり、『御葦放し』で終わるのですが、津島では、この御葦流し以前は、白瓜を食べてはならないとの禁忌がありました。八坂神社のスサノオと胡瓜とも共通する内容です。

そして『御葦放し』の最中は、津島の民家は全て灯火を消し静まり返りました。もし灯火をつけている家があれば白瓜を投げ込むのですが、その家は必ず凶事があると人々は恐れました。息の詰まるような静寂と緊張の中、所定の場所で御葦船に葦を積み込みます。

船は川を下流に下り、ある地点に到達すると太夫は御葦を川中に放流し、後を一切振り返らずに急いで漕ぎ戻ります。二十二日までは燈明を掲げず謹慎し、翌二十三日段階で御葦が津島域内に流れ着いた場合、着岸祭を行うそうです。さもなければ、御葦が着岸した地域は疫病が発生すると言われていたからです。

以上がこの神事の概要で、御葦放流神事は疫神を送却する神事でした。そこでこの恐ろしい神事と河童との関連を見ていきます。

河童に関して、人形化生説という説があります。左甚五郎や飛騨の匠といった大工の棟梁が、神社仏閣、城郭などを建立する際、人手が足りないので呪術を駆使し、藁人形に魂を入れて手伝わせました。工事が済めば藁人形は不要となり、川に捨てた。捨てられた人形は河童と化し、人畜に悪さをして、人間の尻子玉を取るようになったとされます。

津島神社のスサノオは川に流し、どこかに着岸すれば害をなします。大工が川に流した人形は河童に化けて害をなします。川に流す点と、流された側が害を及ぼすという、核になる部分がぴったり一致しました。とすれば、スサノオと河童は同族だと理解されます。

また白瓜(胡瓜)には、秦氏の謎とも連結する重大な意味がありました。津島神社におけるシュメール系スサノオの禁忌は白瓜です。そして、秦氏も同様の禁忌を持っていました。

下記も以前に説明済ですが、再度書いておきます。秦氏の創建になる有名な神社が、京都の伏見稲荷大社です。伏見稲荷大社といえば、お稲荷さん。そしてお稲荷さんといえば、誰でも知っているように、狐です。白狐が秦氏の係わる禁忌となるのです。では白狐から獣偏を外してみましょう。すると白瓜に戻ってしまいます。瓜と狐。そしてスサノオ族と秦氏。この二つの部族が持つ禁忌は、なぜ類似しており、またどのような意味があるのでしょう? 

想定されるのは、秦氏とスサノオ族が協力関係にあるということです。とすれば、日本に謎を封印したメンバーにスサノオ族も一枚噛んでいる可能性があります。

『記紀』には両者の関係を証するような記述が見られます。『古事記』の仁徳天皇の段には、秦人に茨田堤(寝屋川市付近)また茨田三宅を作り、云々とあるのですが、『日本書紀』の仁徳天皇11年の記述においては、冬十月、茨田堤を築くのが困難で、神のお告げにより強頸(こわくび)・衫子(ころものこ)の二人を河伯(かわのかみ)に捧げることになった。強頸は川に入り死んだが、衫子は、河神の祟りをしずめるために匏(ひさご)を川に投げ入れ、匏が沈まないなら偽りの神であると言った。匏は瓢風(つむじかぜ)にも沈まなかったので、衫子は死ぬこともなく堤が完成した、とあります。(つむじかぜを瓢風、つまり瓢箪の風と書いてあるのが面白いところですね)

河伯が河童を意味し、瓠は瓢箪のことです。河童の瓢箪嫌いはここからも窺えます。秦氏とスサノオ族の絡む場面が『記紀』に見られるのも、彼らの前身がイスラエルの民であり、シュメールの民であるとすれば当然ですね。

以上、河童とスサノオが同族であることから、スサノオ=河童=兵主=蚩尤=神農と全てが連結してしまいました。

シュメール人は巨丹からメソポタミアの地に入り最古の文明を創ったと推定されますが、日本のスサノオと河童の足跡を辿っていくうちに、秦氏との関係が浮き彫りになり、巨丹へ行き着きそうな気配が強くなっています。

     ―歴史に秘められた謎を解く その7に続く―
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No title

キツネは最初に出雲に住んでいた神であると判断します。もっとも、お地蔵さんも弁才天も同じでしょう。

以前、日本の神は北海道・東北を通って出雲に着いたと書き込みましたが、彼らもまたルートは違えどもシュメールから来た鉄を使う牛族、もしくは竜蛇族だと思います。。

古事記、日本書紀ではスサノオ(月読命)が大月姫を殺した記述がありますが、朝鮮・対馬ルートのスサノオが、最初に日本・出雲・大和・九州に到着していた北海道・東北ルートの竜蛇族等を侵略して全てを奪った例えじゃないかと考えております。

神社は殺された者の祟りを押さえる為に造られたわけですので、祭られているのは本来は敗者の神です。しかしながら、更に降臨した天孫族により、スサノオは弟と言う都合が付けられ、名前が消され、キツネとされたのではないでしょうか。

あくまでも妄想ですが・・・・・。

No title

スサノオは牛トーテムです。また狐が神ということはなく、もちろん実際に化かしたりすることもありません。秦氏が己の呪術や技を狐に仮託した結果、狐に祟るとか化かすと言った属性が付与させられたのです。秦氏が化かす、憑くというのでは具合が悪いのでそうしたのでしょう。つまり秦氏は、自分の実像を隠すための方策として狐を採用した訳です。
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