但馬の建物探訪 その9


あまりの暑さにダウンしそうですが、うだつの建物を続けます。今回のうだつ建築は酔石亭主にとって実に興味深いものでした。と言うか、まるでうだつミステリーです。

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うだつの建物。画像サイズを大きくしています。

この建物のどこがミステリーなのでしょう?まず、正面に向かって左手のうだつの袖壁部分が一階にまで続いています。結構珍しいですが、袖壁部分が地面にまで続いているケースもありそれ自体はミステリーではありません。奇妙なのは袖壁部分に縦の柱があり、それが一階では家屋を支える柱となっているように見えることです。よく見れば二階部分と一階部分で柱の太さが異なり、繋がってはいないと思われますが…。でも、何となく誤解を与えると言うか騙されるような造りですね。

さらに二階の袖壁部分は縦柱を挟んで材質が異なり、写真で柱の左側はパネルのような横線が見られます。仮にパネル部分が後で設置されたと考えます。当初はパネル部分がないものとして建物を見ると、二階の袖壁部分が屋根の正面ラインより先に出ており、それが一階では建物の正面の中側に引っ込んでいるため騙し絵みたいに見えてしまいます。

次に、二階屋根の正面ラインの右端を見るとこれもうだつの先端部のような形となっています。その上の本うだつはうだつの小屋根部分だけがあり、袖壁部分がありません。そのうだつの下にも、うだつのようにも見える部分がありますが、袖うだつとしては位置が低すぎます。いかがでしょう?とても妙なうだつ建築と思えてきませんか?次に正面から撮影します。

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正面。

うだつの下の袖うだつのようなものは屋根でしたが、なぜここに屋根が必要かよくわかりません。

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家の右側部分を拡大。

写真を見ると、二階部分に小さな屋根があるからうだつの袖壁部分を設置できなかったと理解されます。けれども、両側を袖壁付きの本うだつにした方がすっきりするはずなのに、妙ですね。うだつを後から上げたのでこうなった可能性もありそうです。

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位置を変えて撮影。

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本うだつ部分を拡大。

このうだつ建築は騙し絵のような遊び心に満ちていました。次のうだつの建物に移ります。

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片うだつの建物。

このうだつも妙です。うだつとは建物の妻壁部分が持ち上がり小屋根を付けたものを言いますが、袖壁部分が正面の建物側に曲がっており、妻壁を持ち上げた構造とはなっていないのです。曲がり具合は雨樋と比較すれば一目瞭然です。ストリートビューで見てみましょう。

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ストリートビュー画像。

なんとこの時点では二階部分が白壁で、つい最近パネルを貼って窓も半分にしたと理解されます。袖壁部分の曲がり具合もよくわかりますね。これもうだつを後から取り付けたためおかしな形になったとしか思えません。もちろん実際にどうであったかは不明ですが…。

どうも養父市場のうだつは不可解です。
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