真清田神社 その3


真清田神社の社殿に向かって右手方向に少し歩くと池があって、その中島に二つの社が鎮座しています。神社ホームページの境内図15、16を参照ください。
http://www.masumida.or.jp/precinct/

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16の厳島社です。

祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。戦災で焼けたものを平成元年(1989年)に再建しています。注目したいのはそのお隣の八龍社(はちりゅうしゃ)です。

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15の八龍社です。

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八龍社を拡大。傍らの石柱に由緒が刻まれていました。

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石柱。読みにくいので、正確ではありませんが以下に書いてみます。

龍神石 弘仁年間に弘法大師奉納と伝う。当社には弘法大師にまつわる雨乞い祈願が数多く伝えられ、社殿造営に当たり合わせ祀る。

八龍社には龍神石が収められ祀られていることになります。この石には数奇な変遷の歴史がありました。具体的な内容は一宮市中央図書館で見た小冊子「真清田神社江戸時代の神寶と流出」に書かれています。

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本の表紙。尾張古地図が描かれた表紙となっています。

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龍神石について書かれた部分。

龍神石、伝弘仁年間弘法大師寄附
龍の頭の如き天然石で、総高凡一尺、奥行一尺三寸位、頭部高凡五寸五分、下唇長く正面へ凸出し、一寸乃至二寸の水晶が、白き歯の如く並んでいる。明治二年廃仏係佐分一ノ権から真野伝氏宛に譲渡の証券があり、以来数名転々し、いずれも不吉なことがあるとて名古屋覚王山に納まる。昭和五年二月二十五日、同寺位牌堂内に壮麗な厨子に鎮座するを森徳一郎拝見した。前記探桃集に水精石長一尺余、黒白相雑ルと見え、宝暦の目録には水晶石とあるもので当神庫に古くから在った事は知られるが、当神社と弘法大師の龍神雨請伝説に連想して「龍神石」と名づけられたのは、明治維新流出の際ではあるまいか。私は覚王山で拝見した時、あのほの暗い位牌堂の中央、大きな厨子の扉が開かれて、蝋燭の炎ゆらめく時、物すごい龍神の歯と突出した下唇に思わずハッとひれ伏した。
(注:1尺は30.3㎝、1寸は3.03㎝)

龍神石とは髑髏のような形状の天然石で、水晶が歯の部分に当たる場所に並んでいることになります。元々は境内の神宮寺所有の石で明治の廃仏毀釈の折に流出。所有者に不幸が続いたので名古屋市千種区の日泰寺に納められたものです。それが平成元年に返還され、八龍社に納められました。ただこの経緯に関しては、幾つか不明な部分もあって酔石亭主もMURYさんが運営していた掲示板・岩石祭祀学提唱地で議論に少し加わったことがあります。

龍神石のスケッチは以下を参照。
https://www.flickr.com/photos/125436967@N05/15061569458

このスケッチは、掲示板で色々な資料に当たられ何度もコメントされていたチェリーさんが見つけたものです。写真がないので実物がどのようなものなのか不明ですが、髑髏部分の母岩に水晶の晶洞が口を開けているような石だと思われます。或いは以下のような雰囲気の水晶石なのかもしれません。
http://www.amazon.co.jp/theory-xyz-%E3%83%A1%E3%83%8E%E3%82%A6%E6%B0%B4%E6%99%B6%E4%BD%93-136mm-%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%88/dp/B006ZRINDI

「真清田神社江戸時代の神寶と流出」の表紙に尾張古地図があったので、同じ棚の周囲を探したところ、「伊富利部神社由緒」と言う冊子に掲載されていました。

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美濃尾張国古図。画像サイズを大きくしています。解説部分を以下に書き下します。

この図は三河国加茂郡猿投神社の宝蔵にあるものの写しである。養老元年の図であると言う。また尾張国葉栗郡玉井神社の祠内にもこの図があると言う。

一宮市中央図書館でA177の史料類を納めた棚を見れば、真清田神社関連やその他の本・小冊子が多くありますので参考になります。真清田神社に関しては以上です。
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