邪馬台国と大和王権の謎を解く その1


久し振りに歴史の謎解きに挑戦します。以前、尾張氏の謎解きに関連して奈良盆地を巡っています。主な訪問地は葛城地方と三輪山山麓一帯などで、どちらも非常に古い歴史が積み重なっており、聖地感に満ちた素晴らしい場所でした。とは言っても、これだけではほんの表面を齧ったに過ぎません。誰もがご存知のように、奈良盆地にはもっと大きな謎が秘められています。

大きな謎とは言うまでもなく、卑弥呼の邪馬台国は九州、畿内のどちらにあったのか、どちらにあったにせよ、それがどう大和王権に繋がっていくのか、或いは繋がらないのかと言った問題を意味しています。今回は、これら日本古代史における最も大きな謎に挑戦するため、再び大和を巡ることにしました。ただ、邪馬台国九州説と畿内説のどちらが正しいのかと言った議論の立て方自体に問題があるようにも思えます。

そうした議論とは一線を画した独自の見方を提示できればいいのですが、取り敢えずは気楽な歴史散歩と町歩きの気分であれこれ見ていく予定です。なお、今回のシリーズは異なる季節に二度訪問したものを纏めています。一つの記事で季節感の異なる写真が混在するかもしれませんが、予めご了承ください。

と言うことで、早速始めましょう。名古屋駅から近鉄特急に乗り、途中で乗り換えた電車が長谷寺駅を過ぎた辺りから山間の谷が徐々に開けてきます。大和が近くなってきたのです。第25代武烈天皇宮殿跡とされる列城宮もこの辺りにあったはずです。

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近鉄電車から撮影。やや左寄りの、小山のように見える場所が多分列城宮跡です。

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もう一枚。

適当に撮影していますが、このもう少し先が第21代雄略天皇の泊瀬朝倉宮となります。電車が桜井駅に到着しました。駅前には案内図があるので早速チェックします。

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JR側に設置されていた桜井市案内図。画像サイズを大きくしています。

この案内図によれば、現在位置と表示ある桜井駅の北東辺りが第29代欽明天皇の磯城嶋金刺宮跡で、仏教伝来の地となっているようです。大和川の右岸(川の北側)に仏教伝来地の石碑があったはずですが、実際の金刺宮跡地と仏教伝来地はどこだったのか後の回で検討してみます。案内図の右端には泊瀬朝倉宮も表示されています。

そして大和川の表示のすぐ北に金屋の地名表示があり、その東隣に海石榴市(つばいち)と書かれています。金屋一帯は第10代崇神天皇の磯城瑞籬宮(しきのみずかきのみや、志貴御県坐神社が宮殿の伝承地)があったとされており、古代史においては重要な場所なので後で詳しく検討したいと思います。

金屋の右隣にある海石榴市は八十(やそ)の衢(ちまた)と称された場所です。八十の衢とは、多数の道が合流した地点を意味する交通の要衝であり、古代における物々交換の市が立った場所でもあり、さらに男女の出会いの場として歌垣が開かれ、外国の使節を歓迎する式典も行われていました。ただ、古代の海石榴市が本当にここにあったのか、より詳しい検討が必要です。

歌垣に関しては少し長くなりますが、以下Wikipediaより引用します。

古代日本における歌垣は、特定の日時と場所に老若男女が集会し、共同飲食しながら歌を掛け合う呪的信仰に立つ行事であり、互いに求愛歌を掛け合いながら、対になり恋愛関係になるとされる。…中略…古代歌謡としての歌垣は、『古事記』『万葉集』『常陸国風土記』『肥前国風土記』などに見える。万葉集巻九の「〈……率(あども)ひて 未通女壮士(おとめおとこ)の 行き集(つど)ひ かがふ刊歌(かがい)に 人妻に 吾(あ)も交はらむ 吾が妻に 人も言問(ことと)へ……」は、筑波山の歌垣で高橋虫麻呂が詠んだ歌であり、当時の歌垣の様子を伺い知ることが出来る。
時代が下るにつれて、呪的信仰・予祝・感謝行事としての性格は薄れ、未婚者による求婚行事となっていった。特に都市の市ではその傾向を強め、『古事記』には顕宗天皇と平群鮪とが女をめぐり海石榴市で歌をたたかわせた逸話が残っている。

ちょっと案内図を見ただけであれこれ要検討事項が出てくるのですから、いかに三輪山周辺が古代の天皇と地域の人々にとって重要であるか十分に理解されます。それはさて置き、取り敢えずJR桜井駅周辺を見て回ります。

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重厚な雰囲気の商家建築です。

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長く続く板塀。向こう側にうだつのようなものが見えます。

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うだつ的なもの。火事の類焼を防ぐと言う本来の意味を持った構造物に思えます。

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狭い路地と長屋。いい雰囲気です。

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路地の向こうを歩く女性の後ろ姿。

駅周辺を少し見ただけで写真の対象になる家々が出てくるのですから、さすが大和は奥が深い。

        邪馬台国と大和王権の謎を解く その2に続く
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