近江探訪 その59


明けましておめでとうございます。また年が改まり2017年となりました。年が改まるとは古い年が終わり新しい年が始まることを意味しています。それは古い年の死と新しい年の再生を意味しているようにも思えます。私たちが初日の出を拝するのもまた、古い太陽が死に新しい太陽として再生するのを喜びと共に迎えることを意味しているのでしょう。死と再生ですね。

それらを象徴する記述は記紀にも見られます。天照大神が天岩戸に隠れ、世の中は闇となり、天岩戸からお出ましになると再び光が戻ったという神話ですね。天照大神の原型は太陽を祭祀する巫女・卑弥呼(=日巫女)であり、卑弥呼の死去は248年とされています。卑弥呼の死は多分自然死ではなく、殺されたものと理解され、その日付は9月5日となります。

月日まで推定される理由は、皆既日食が248年9月5日の早朝に起きていることによります。唐突に起きた日蝕に恐れおののいた民が騒ぎ、卑弥呼の弟の王は姉の呪力が衰え太陽が消滅したと思い込んで、卑弥呼を殺したのでしょう。卑弥呼の死によって太陽は光を取り戻し再生します。それが後代に伝えられ、最後には神話として記紀に記述され天岩戸の話となったのです。

卑弥呼は太陽祭祀の呪具に太陽を象徴する鏡を用いていました。従って、卑弥呼が死んだ後は、新たに太陽神(鏡)として再生した形とならざるを得ません。卑弥呼が死に、太陽を象徴する鏡が神として崇められ、後に天照大神と称されるようになっていったのです。天照大神が伊勢で祀られる経緯などに関しては、尾張氏の謎解きでも書いていますので参照ください。

さて、新たに再生した2017年はどんな年になるのでしょうね?新聞の紙面などにはAI、VR、IOT、自動運転と言った言葉が飛び交っていますが、多分社会の構造が変わる分岐点のような年になるのではと思っています。世界を見渡せば、トランプ氏の大統領就任、英国のEU離脱、韓国政治の大混乱、中国軍の海洋進出、北朝鮮の核開発など去年からの問題が形になっていろいろ出てきそうで、日本にも多大な影響を与えそうです。

ですが、取り敢えずは酔石亭主のブログにまで影響を及ぼすことはなさそうなので、今年もあまり面白くもないネタを書いたり、歴史のある場所を写真で紹介したりと言った形で進めたいと思っています。

と言うことで、昨年からの記事を続けます。安土城の本丸や天守閣跡を見終わり、山を下ります。しばし歩くと織田信長が開基とされる摠見寺跡に至りました。臨済宗妙心寺派の寺院で織田家の菩提寺となります。

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摠見寺の三重塔。国の重要文化財です。

三重塔は室町時代の建築で棟柱に享徳三年(1454年)建立の墨書きがあるとのことです。ただ、その建立は甲賀の長寿寺においてであり、およそ120年後の1575年(天正3年)から1576年頃に長寿寺から安土山に移築されたようです。安土城の築城開始が1576年なので、ほぼそれに見合った時期に移築したのでしょう。

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もう一枚。

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本堂跡地。

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摠見寺跡から見た琵琶湖(西の湖)。

左手側の山群が日牟禮八幡宮の鎮座する八幡山の山群で、その奥の右手側が大島(奥島)の山群となります。

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湖に突き出した岬にも民家があります。ちょっと珍しい光景ですね。

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さらに下ると二(仁)王門がありました。これも重文です。

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もう一枚。

二王門は棟木に墨書で「元亀二年七月甲賀武士山中俊好建立」とあるそうです。元亀二年は1571年で、甲賀で建立されすぐに安土城に移築されたことになりそうです。
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