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高校生クイズに思うこと


いつだったか、テレビのチャンネルを回していたら(古い表現ですみません)、高校生クイズという番組をやっていました。質問がアナウンスされ始めた途端、高校生たちは質問全体を正確に把握して、瞬時に回答するのですが、そのほとんどが正解で、頭の回転の遅い酔石亭主はただ茫然と画面を見つめるだけでした。

でもそこまでは、過去の傾向も踏まえ雑学知識を大量にインプットして、スピードと反射神経を磨き抜けば瞬時のアウトプットも不可能ではありません。けれども、直径何キロの隕石が地球に衝突した場合海面が何メートル上昇するのかとか、宇宙の年齢を計算せよといった質問を回答するに至っては、開いた口が塞がらない状態となってしまいました。

これだけの能力を持った若い人材がいる日本はまだ捨てたものではないと思い、同時に、彼らが狭い世界に生きるのではなく、世界全体を見渡して日本の進路をどうするのかといった難問に取り組む人間に育ってほしいと願った次第です。

高校生クイズにおける宇宙の年齢は確か139億歳で、想像するのも不可能なほど長い年月だと思えます。ところが世の中には色々なことを考える学者がいて、宇宙はたった今、全ての記憶を持って始まったという仮説もあり、これに対する論理的な反論は困難だそうです。この手の議論で比較的知られているものは世界五分前仮説ですが、内容は以下Wikipediaより引用します。

世界五分前仮説(せかいごふんまえかせつ)とは、「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説のこと。
哲学における懐疑主義的な思考実験のひとつで、バートランド・ラッセルによって提唱された。この仮説は確実に否定する事(つまり世界は5分前に出来たのではない、ひいては過去というものが存在すると示す事)が不可能なため、「知識とはいったい何なのか?」という根源的な問いへと繋がっていく。
たとえば5分以上前の記憶がある事は何の反証にもならない。なぜなら間違った記憶を植えつけられた状態で、5分前に世界が始まったのかもしれないからだ。[1]
「この木は芽が出てから今年で12年になる、だから年輪が12本ある」 このような言い方も日常でもよくするが、年輪が12本あるという事実を「結果」とみなせば、これに対応する「原因」が位置すべき過去が存在するはずだとは主張し得るものの、このような主張もまた完全に証明することはできない(もちろん反証することもできない)。


酔石亭主も、宇宙はヒトが宇宙に対する認識を持った瞬間に開闢したという説をご紹介したことがあります。この根底には主観と客観の問題があり、例えば宇宙が存在していても、それを認識するヒトがいなければ、宇宙があってもなくても全く同じことになってしまい、何の意味もありません。そこから、認識力を有するヒトがこの宇宙に出現した瞬間宇宙は創造されたという仮説が提起されるのです。いわゆる人間原理宇宙論ですが、これに関しては以下Wikipediaより引用します。

人間原理(にんげんげんり、Anthropic principle)とは、物理学、特に宇宙論において、宇宙の構造の理由を人間の存在に求める考え方。"宇宙が人間に適しているのは、そうでなければ人間は宇宙を観測し得ないから"という論理を用いる。これをどの範囲まで適用するかによって、幾つかの種類がある。


上記の考え方を別の方面に適用するとどうなるでしょう?例えば、時間は過去から未来へと流れていきますが、そうなっているのはヒトにとって都合が良いからだと考えられます。

逆に見れば、本当のところ時間は未来から過去へと流れているのかもしれません。その場合、ヒトは墓から出て老人になり、壮年になり青年になって、やがて赤ちゃんとして母親の胎内に戻っていきます。これでは何かと不都合になるので、脳内では母親の体内からおぎゃーと声を挙げた場面から彼の時間が始まるように調整されているのではないでしょうか?

そんな馬鹿なことはあり得ないと思われるでしょうが、似たようなケースはあちこちの場面で見られます。例えば私たちがものを見る場合、角膜を通して入ってきた光は、網膜に映しだされるのですが、その像は上下左右がさかさまの倒立像となっています。逆さまにものが見えては都合が悪いので、脳が自動的に画像処理をして、私たちは正立像として認識していると考えられます。つまり脳内で現実を自分の都合のいいように改変している訳です。

また、逆さ眼鏡の実験というとても面白い実験があります。この眼鏡を使用すると、天と地が逆さまに見えてしまいます。ですから、逆さ眼鏡によって、足を上にして歩いているような感覚となるのです。こんな状態ではまともに歩けるはずもありませんが、しばらくすると脳内の調整により、足が下にあるように感じられ、問題なく歩けるようになってしまいます。

こんな風に書いていくと、私たちにとって確固としたものであるはずの現実が、何やら曖昧であやふやなものに感じられてきます。あらゆるものを一度解体して、頭の中で再構成し直すと、同じものが全く違って見えてくるかもしれません。

それを実感させてくれるのが井上夢人氏の「オルファクトグラム」(講談社文庫)です。上下二巻の長尺な小説で、主人公の臭覚が暴漢に殴られたことで異常に発達し、匂いを視覚化できる能力まで持ってしまい、それを武器に暴漢を追っていく過程が描かれています。ストーリーもなかなかに面白いのですが、嗅覚を視覚化させて表現する部分に驚くほどのリアリティーがあり、あっという間に読み終えてしまいました。ご興味のある方はご一読をお勧めします。

今回はややまとまりのない記事となってしまいました。平にご容赦のほど<(_ _)>。
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