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尾張と遠賀川流域の謎を解く その53


今回は高倉神社と同じ祭神が祀られている岡湊神社(おかみなとじんじゃ)を訪問します。鎮座地は遠賀郡芦屋町船頭町。


位置を示すグーグル地図画像。

海に近い場所にあります。祭神は大倉主命ですが、その時代には多分海の底だったと思われます。この神社は高倉神社の下宮だったとのことで、かなり遅い時期に分祀されたと見て間違いなさそうです。

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鳥居と境内。

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拝殿。

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拝殿と本殿。

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拝殿と本殿を別の角度から撮影。

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御神木。

同社の主祭神は大倉主命と菟夫羅媛命(つぶらひめのみこと)で、天照皇大御神、神武天皇、素戔嗚尊が配祀されています。一時は主祭神が忘れ去られ、素戔嗚尊を祀る祇園社と称されていたこともあったようです。

岡湊神社の詳細は「福岡県神社誌」コマ番号170、171を参照ください。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1040130/170

由緒の最初に「日本書紀」からの引用があります。ざっと現代文で書くと以下の通りです。

仲哀天皇八年春一月四日、筑紫に行幸された。崗県主の先祖の熊鰐が、天皇がお越しになったと聞き及び、周芳沙麼(山口県佐波)の浦にお迎えした。海路を導いて山鹿岬より廻り崗浦(おかのうら)に入られた。水門(みなと)に到ると御船が進まなくなった。天皇が熊鰐に尋ねられ「私は能鰐には清らかな心があってやって来たと聞いている。なのになぜ船が進まないのだろう」と言った。熊鰐は「御船の進まないのは、私の罪ではありません。この浦の口に男女の二神がいて、男神を大倉主と言い、女神を菟夫羅媛と言います。きっとこの神のみ心によるのでしょう」とお答えした。天皇はお祈りをして舵取の倭国の菟田(うだ)の人、伊賀彦を祝(はふり)として祭らされた。すると船は動くことができた。

由緒にはありませんが、「日本書紀」には上記の後に神功皇后の記述があるので、以下に現代文で書き出してみます。

神宮皇后は別の船で、洞海(くきのうみ)よりお入りになったが、潮が引いて動くことができなかった。このとき熊鰐はまた返って洞海から皇后をお迎えしようとした。しかし船の動かないのを見て恐れかしこまり、急いで魚池・鳥池を造って魚や鳥をことごとく集めた。皇后はこの魚や鳥をご覧になって、怒りの心もようやく解けた。潮が満ちて岡津に泊まられた。

上記から、仲哀天皇は外海を、神功皇后は内海(の水路となる洞海)を通って崗水門に至ったと理解されます。いずれにしても、岡湊神社独自の由緒はなさそうです。次回は埴生神社を訪問します。

             尾張と遠賀川流域の謎を解く その54に続く
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