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エルサレムとは その3


今回はメソポタミア北部(或いは南部)に位置するカルデアのウルに発祥したイスラエルの民がどんな経緯を辿りカナンの地(現在のイスラエル一帯)に入ったのかを見て行きます。創世記では11章から語られ始めます。

アブラハムの母であるテラはアブラムやその妻サラ(サライ)などを引き連れて、カナンの地に行くためカルデヤのウルを出ましたが、なぜかハランに着いてそこに住むことになり、205歳でハランにて亡くなります。その時、主はアブラハムに、国を出て私が示す地に行きなさいと命じました。

アブラハムは一族と共にハランを出てカナンの地に向かいます。アブラハムはシケム(エルサレムの北方約 50km)に着いたが、その地にはシケム人がいました。その時、主はアブラハムに、「わたしはあなたの子孫にこの地を与える」と言います。そこでアブラハムは主のために祭壇を築きます。これこそが、イスラエルがイスラエルの民にとって神に与えられた地であることの根拠となるのです。旧約聖書に登場する各地名と所在一に関しては以下を参照ください。
http://scriptures.lds.org/jpn/biblemaps/10

さて、アブラハムはベテルの東の山に移って天幕を張り、主のために祭壇を築き、なお進んでネゲブ(イスラエル南部の砂漠地帯)に移ったとあります。ところがこの地が飢饉に襲われアブラハムはエジプトへの移住を決意します。エジプトに入った後、彼の妻サラに関連するゴタゴタがあってアブラハムはネゲブに戻りました。

アブラハムはカナン地方に住み、ロト(アブラハムの甥)が別れて行った後、神はアブラハムに、この場所から東西南北見えるかぎりの土地を永久にあなたとあなたの子孫に与える、と言います。イスラエルの民の遠祖であるアブラハムに、神は彼とその子孫にカナンの地を永遠に与えると約束したのです。神の約束であるこの言葉はもちろん現代に至るまで生きています。

その後も様々な問題が起こります。そして15章において、主はアブラムと契約を結んで、「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで、 カイン人、ケナズ人、カドモニ人、 ヘト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の土地を与える。」と言いました。神はしつこいほどカナンの地をアブラハムの子孫となるイスラエルの民に与えると約束しているのです。

アブラハムは175歳で亡くなりますが、日本の初期天皇と同様に長命だったのは不思議な感じがします。(注:もちろん彼の年齢はあくまで伝説であり現実的にはあり得ません)さて、アブラハムにはイサクと言う名の子がいました。そしてイサクの子であるヤコブの別名がイスラエル。従って、ヤコブはイスラエルの民の直接的な祖先となります。

一方、イサクが生まれる前、アブラハムはエジプト人奴隷のハガルにイシュマエルを産ませます。ハガルはこれにより主人のサラを軽視するようになりました。アブラハムは神のお告げを受けてこの母子を追い出し、イシュマエルはイスラエルの民(ヘブライ人)とは異なる民族となったのです。面白いことに、アラブ人はイシュマエルを自分たちの祖としています。現代のイスラエルにおけるユダヤ人とアラブ人の争いはここに根差しているとも言えそうですが、これもまた現実的な話ではなさそうです。

以上、イスラエルの民の遠祖であるアブラハムは様々な経緯がありながらも、カナンの地(現在のイスラエル一帯)に到達し、彼の孫のヤコブがイスラエルの民の祖となりました。これで目出度し目出度しと言いたいところですが、そうは問屋が卸しません。彼らの前には数え切れないほどの難題や苦難が待ち受けていたのです。
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