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ギリシャと日本

日々の雑感
02 /24 2012

昨日の記事で日本政府はギリシャを他山の石とすべきと書きました。日本とギリシャは遠く離れていますが、文化的には大きな影響を受けています。例えば私たちは有名寺院に行くと、仏像の前で手を合わせます。この仏像はもちろん仏教のものです。しかし初期の仏教に仏像は存在していません。

アレクサンダー大王の東征に伴い、ガンダーラ地方において仏教とギリシャの文化が融合し仏像が生み出されたのです。いわゆるヘレニズムですね。ですから初期の仏像はギリシャの神々に似せた造形となっています。

西欧文明の源流であり思想・哲学の基礎を築いた偉大なギリシャも、現在では様々な問題を抱えています。それらを見ることで日本の参考にならないか考えたいと思います。

日本人は朝から晩まで良く働きます。一方ギリシャを始め、イタリア、スペインなどの国の人たちは、ひとくくりにはできないのですが、あまり働きません。人生をいかにエンジョイするのかが大切なのです。一例を挙げましょう。

酔石亭主が以前イタリアの取引先に行ったときのことです。前もって相手側にホテルでの出迎えをお願いしていました。朝ホテルの前で待っていると、同じホテルから取引先の人物が出てきます。その後ろから何ともセクシーな女性がこちらに向かって歩いてきます。あれっ、と思っていると…。そう、この女性は取引先の男性の彼女でした。

彼は彼女にお別れのチュウをして、酔石亭主を車に案内します。会社に着くまで彼はずっとしゃべり続けます。内容は女性に関することばかり…。悪いとは言いませんが、ちょっとどうかなと思ってしまいました。

同じイタリアでも北部の方はまじめでよく働きます。怠け者の南部の人間のために税金を払いたくない、などと彼らは言うのです。同じ国でも地域間の違いは小さくありません。

ギリシャ人やイタリア人の生き方に、かつて酔石亭主もあこがれに近い感情を持っていました。こちらは毎日満員電車に揺られ会社に行って、夜も遅くまで働きます。ギリシャなどの場合、特に公務員ですが、仕事は午後3時でおしまいです。しかも給与は民間の2倍で、身分は保障され一生安泰で過ごせます。加えて、夏ともなれば一カ月の休暇を取るのです。

そうした公務員の特権的身分とはびこる脱税によりギリシャの財政は悪化の一途を辿り、欧州危機の震源となってしまいました。おいしい生活は長続きしないのです。それは私たちもバブル時代に経験済みとなっています。

公務員の特権と脱税がギリシャの二大病根と言えますが、残念ながらその構造を彼らが自分で変えることはできません。病巣があまりにも広く深く根を下ろしているがために、自助努力で切除できないのです。

日本も同様の部分があります。以前にも書きましたが、阿久根市の市民の平均給与は年間で200万円以下に対し、市職員の半数が700万円(19年度)以上とのことです。21年度の資料だと人件費総額が20億円弱で、職員数が199人ですから一人当たり1千万円の人件費となります。(給与平均は約570万円と記載されています)

地方公務員はその地方における特権階級なのです。こんな馬鹿げたことがまかり通っていたら、間違いなく日本は財政破綻します。早くこの病根を切除する必要があるのに、民主党は国家公務員の人件費2割削減すらいまだに実現できません。(現在の7.8%削減は震災に関連した時限措置)

日本人は良く働くし、税金は納めるべきものと考えているので脱税も少ないのですが、それだけでは迫りくる危機に対処できないのです。

ギリシャの問題を他人事と考えず、政治は迅速に公務員の人件費削減を実施すべきと思います。もちろん消費税の引き上げも必要です。(本記事は日々業務に邁進されている公務員の皆さんを批判するものではありません。日本が財政破綻しないようにするためには、30兆円にも膨らんでいる公務員人件費を削減すること、消費税の引き上げが不可欠であることを指摘しているだけです)
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酔石亭主

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