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大磯・高麗山の秦氏 その12 鷹取山


本記事は「大磯・高麗山の秦氏」の追加・補足となります。「大磯・高麗山の秦氏」において、白岩山から望む鷹取山について書きました。詳しくは「大磯・高麗山の秦氏 その11」を参照ください。

秦氏の移動ルートに沿った鷹取山の名前は通常秦氏地名と考えられますが、この鷹取山は異なる由来を持っています。山頂に鎮座する鷹取神社(鎮座地:大磯町生沢鷹取1401)の創建は天長3年(826年)とされています。創建当時は「直下社(なおもとやしろ)」と称されていたとか。

鷹取山の名に関しては、古くは栗原山と称され、江戸時代に徳川家康が平塚で鷹狩を催行した際、愛鷹がこの山まで逃げて来たのを捕らえたことから名付けられたようです。 しかし、秦氏が上陸した大磯と秦野を繋ぐ中継地点のような鷹取山に何か秦氏の痕跡でもないかと思い、5月に山歩きも兼ねて行ってきました。

あまり収穫はなかったのですが、「大磯・高麗山の秦氏」シリーズの追加として掲載するものです。(いつものことながら今頃アップするのですから、遅すぎます)

話は急に変わります。ミシュランの三つ星観光地となった山に高尾山があります。最近は休みともなると観光客で大混雑と報道されています。そんな高尾山に、酔石亭主もかつて登りました。もちろん最近ではなく遠い昔、独身時代のことです。

本ブログを読まれている方はすぐにピンと来ると思いますが、高尾山は鷹尾山が変化したもので、秦氏地名の可能性があります。だとすれば、秦氏の一部は八王子方面から東京にも入ったかもしれません。それを検証したいと思いあれこれ調べてみました。当然考えられるのは、秦氏の三柱神社がある旧藤野町小渕との関連です。三柱神社のほぼ北には秦氏地名で徐福伝承を持つ鷹取山もあります。


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鷹取山を示すグーグル地図画像。

詳しくは「相模国の秦氏 その9」を参照ください。

さて、鷹取山から八王子に向かうのに現在の521号線、陣馬街道を通るルートがあります。山歩きが好きな秦氏はこのルートを辿り八王子方面に移動したのかもしれません。そう思って地図を見ると陣馬山の北に和田峠がありました。和田は秦氏に関連する地名で、中山道和田宿から諏訪へと向かう途中にも和田峠があります。秦氏は自分の通過点に必ず痕跡を残しているのですから、本当に面白い。


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陣馬山の和田峠を示すグーグル地図画像。

陣馬街道の古い呼び名は案下道で、JR中央線西八 王子駅の北側を走る甲州街道の追分が起点となって甲州街道から分岐し、和田峠を越えて藤野に至るルートとなっています。いわゆる甲州裏街道ですね。だとすれば、このルート上に大幡の地名があるかもしれません。そう思って調べると、どんぴしゃり、八王子市西寺方町に大幡と言う地名がありました。


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大幡を示すグーグル地図画像。

大幡はかつて大幡紙で有名(あくまでローカル的にですが)でした。大幡紙の発生は中世からとされているようですが、製紙業も秦氏の得意技で、彼らの影響があったとも思われます。秦氏と製紙の関係は以下Wikipediaより引用します。

秦忌寸朝元は天平十一年(739年)に図書頭に任じられている。平安時代に入ると、秦公室成は弘仁二年(811)図書寮(ずしょりょう)造紙(ぞうし)長上であった秦部乙足に替わって、図書寮(ずしょりょう)造紙(ぞうし)長上に任命されている。秦氏は、このように古くから、造紙(ぞうし)関係の要職と深くつながっていた。秦氏のような、技術者の基盤の上に製紙の国産化が行われ、山城国が製紙の先進技術を誇り、和紙の技術センターの役割を担ったが、紙の需要が高まるにつれ、原料の麻や楮(こうぞ)は地方に頼らざるを得なくなった。

いずれにしても、富士山麓から飛来した大幡(秦氏)は秦野方面のみならず、八王子方面にも飛んで行ったようです。地元の伝承を探れば大幡飛来伝説が見られるかもしれませんね。大幡の飛来伝承は「富士山麓の秦氏 その30」から「その35」を参照ください。

ひょっとしたら秦氏は、大幡から高幡不動で有名な高幡を経由して久我山に入ったのかもしれません。(これは論証不能な単なる想像です)なお、高幡不動の開創は大宝年間(701~704)以前で、秦氏と関係の深い行基が大日如来を、また空海が不動明王を安置したとされます。

最初から大きく脱線したので話を元に戻します。鷹取山は小田原厚木道路とレイクウッドGCに挟まれたような場所に位置しています。(大磯町と平塚市にまたがっているようです)


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鷹取山を示すグーグル地図画像。

山の登り口は松岩寺の手前です。


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松岩寺を示すグーグル地図画像。

63号線を進み松岩寺に向けて左折します。すると霧降の滝を示す道標があり、その先に駐車スペースもありますので車を停めます。

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道標。

イノシシに注意とありますが、鷹取山からの下りの途中で実際に出くわしました。

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双体道祖神。

道標に従ってしばらく歩くと霧降の滝です。

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滝。

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解説板。

日之宮山とは巫女段階のアマテラスと関係ありそうな名前です。この辺りではちょっと珍しいですね。日之宮の下を流れるから宮下川なのでしょう。でも、こんな小さな滝が「魔王の滝」とは名前負けしていませんか?

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滝を滝壷側から撮影。

           ―大磯・高麗山の秦氏 その13に続く― 
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