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土坡

土坡
03 /24 2010

写真は一風変わった酒匂川の土坡です。

土坡

どこが変わっているかというと、石の前部分が硬質、後ろ部分が軟質と分かれており、山部は軟質部から立ち上がっている点で、二つの異なる石質が貼り付いたようにも見えます。

軟質部は川擦れが硬質部よりも進行していますので、硬質と軟質の境には段差ができています。

面白いのは、硬質部の天端が剃刀でスパッと切り取ったように平たい点です。下の写真は水濡れさせたものですが、その感じがよく出ていると思います。

土坡

このように興味深い土坡ではありますが、水石としての鑑賞性という面から見ると、底面は平らでなく安定性に欠けており、山部も後ろ側の坡面から立ち上がっている分だけしかなく、迫力がありません。まあ、参考品というところでしょうか。

土坡

土坡
03 /21 2010
写真は酒匂川の土坡です。

土坡

石質は硬く坡面は完全に平らで水平、山の形も悪くありません。
そう解説してみると良い土坡なのかと思えてしまいますが、やはりしっくりいかない部分があります。では、どんな部分にしっくりしない感じがあるのでしょう。

まず坡面の奥行き(幅)が、山との境から先端の少し手前に向けて次第に広くなっている点です。
この石とは逆に、先端に向けて少しずつ狭くなっている方が視線の流れが滑らかに感じられるはずです。

次にこの石の間口は19cmと、さほど小さなものではありません。しかし、なぜか小品水石のように感じられてしまいます。理由は石全体が細長すぎるからです。
土坡という雄大であるべき自然景観をこの石から感じ取るのは、石の形状からしてやや苦しい。そんな気がします。

であれば土坡でなく、姿石として舟形に見立てた方がいいかもしれません。舟形なら、例えば大海に浮かぶ大型タンカーのように見えてきませんか。そう見立ててれば、なるほど土坡より舟形の方がしっくりくると賛成いただけそうです。

しかしです。通常舟形の石は、水石という観点からすれば、苫船など海に浮かぶ小舟の形状を表すべきであり、現代の原油や石炭を積載した大型船を連想するのはちょっと筋が違うようです。

いかがでしょう。ここまで見てきた段石と土坡。いずれも形状は単純で、らしい石を見つけやすそうな気がします。けれども、いざ段石や土坡として見立てようとすると、なかなか一筋縄ではいかない。それどころか、相当に難しい石であるというのがご理解いただけると思います。

土坡については次回以降も続きます。

土坡

土坡
03 /20 2010

土坡

この酒匂川の土坡は硬質で、坡面、底面とも平らで広い一方、山部が小さいのが特徴です。


土坡

同じく酒匂川の土坡ですが、全体にやや厚ぼったい感じで、また山部前面の傾斜がのっぺりしており、味に欠けるところがあります。色が薄いのも難点ですね。

土坡

土坡
03 /14 2010

酒匂川の土坡です。

酒匂川石、土坡

この土坡には二つの惜しい点があります。
まず、坡面の奥側が山部に向かって次第に高くなっていること。
次に、石質がやや軟質で色も緑っぽいものであることです。
山部の形は良好なのに上記の2点がマイナスポイントとなって、その良さを相殺しています。

探石の際、ここが欠けていなければとか、ここの形がもう少し良ければとか、もっと青黒く硬質であればいいのにとかいつも思うのですが、残念ながらそうは問屋が卸してくれませんね。

土坡

土坡
03 /12 2010

引き続き酒匂川の土坡です。

土坡

この石は間口16cmですが、まあ小品水石の部類に入ると思います。しかし、小さいながらも優れた点を持っています。
まず石質は相当硬く、色も黒みを帯びた青です。また、通常土坡形は単純なものが多いのですが、この石は小品ながら山部は三つの層が重なり迫力のあるものとなっています。全体的に見ても形がよく整っています。
小品とは言えあなどり難いですね。

私はどちらかと言うと大物狙いなので、小品は見逃す可能性が高くなります。ただこの石は、たまたま気になる石を起こし、結果はペケだったのですが、その近くに転がっていたため手に入れることができました。
普通に歩いていたら間違いなく見逃したでしょう。

酔石亭主

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